まっちゃん先生のコラム

コラム:くちびるが腫れた人の東洋医学的な考え方

暦の上では春節も立春も過ぎ、また花粉症も出始めて、すっかり春の兆しが出てきましたが、今年の春は温度のアップダウンが大きいですね。この記事を書いている数日前は、東京で最高気温が20℃を超えましたが、今日の夜半にも雪が降るかも知れないとの予報も出ていますので、本当に今年は気温差が激しいですね。

池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は「くちびるの腫れ」に対する考え方についてです。

まず、現代医学的にはいくつかの状態が考えられます。いわゆる口内炎がくちびるに出来た場合か、何らかの原因でくちびるが化膿しってしまったりした場合です。ほかにも口唇ヘルペスや帯状疱疹などがありますが、これらの病気は、基本的には結構な痛みを伴うはずですので、そんな場合は病院へ行くべきです。

東洋医学的に考えてゆこうと思っているものは、食べ物や体調によってくちびるが腫れやすい場合です。基本的には痛みは無いか非常に軽度で、くちびるが腫れているだけの場合です。

東洋医学的には、くちびるは「脾」の機能が関係します。また、日本では冷水などの冷えたものを多く摂る傾向があるので、東洋医学的には「脾」「胃」が弱い人が多いです。普通の言い方では、胃腸が弱い人が多いです。
このタイプの「脾胃」が弱いタイプの人が、陰性の強い食べ物を食べたとき、もしくは体調が良くなくて「脾胃」が更に弱っているときに、陰性の食べ物を食べたときに、くちびるが腫れたり、胃が痛くなったりします。

たとえば、にんにくの効いた餃子などを食べると、餃子の中に入っている油は陰性ですし、にんにくも陰性なので、それが接触するくちびるが腫れることがあります。
ここではくちびるが腫れることについて書いていますが、人によっては症状の出る場所が、たとえば扁桃だったり、胃腸だったりするので、それらの場所が腫れることもあります。

食べ物や漢方薬などで体質の改善は可能ですが、まぁまぁ大変ですので、自分のタイプを知って、上手く付き合っていくのが、現実的ではないか?と考えています。

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