まっちゃん先生のコラム

コラム:寝違いの東洋医学的考え方

この記事を書いている今日は、寒の戻りと言いましょうか、雨も降っていますし、結構寒いです。東京でも八王子とかは雪が降ったそうですが、三寒四温とはよく言ったもので、来週には、また暖かくなるようですね。今年は例年に比べて気温差が激しいと思うので、皆さんも体調管理には気を付けましょうね。

池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

今回は、「寝違えの東洋医学的な考え方」についてです。
寝違えになるには、様々な要因が考えられます。ここでは突発的な出来事が主要な原因になっている場合を除いた場合について考えてみようと思います。

寝違えの直接的な筋肉は、肩甲挙筋と言う筋肉の場合が多く、他にも首の後ろの筋群が原因となります。それらの筋群がダメージを負いやすい状態は、東洋医学的には「心」や「心包」の場合が多いです。「心」や「心包」の比較的に長期に及ぶ不調が、上部の脊柱周囲の筋肉に過緊張を与えて、その影響が頭部を支える筋肉に及ぶと寝違えになると考えています。

また、東洋医学では「心」は「腎」と関係が深いと考えられていて、「心」が不調の場合には、「腎」の状態も確認する必要があります。「腎」の調子が良くないと、ややねこ背になる傾向があるので、それが原因の主要素の一つとなって寝違えが起こることもあります。

また、「心包」は「肝」との関連が深いと東洋医学では考えているので、「心包」が不調の場合には「肝」の状態も確認する必要があります。
「肝」は疲労に関係が深いので、疲労が大きな要素となっている場合には、「肝」も併せて治療することを考える必要があります。

寝違えをはじめとする頚部の症状は、総称して頚椎症と言うこともあります。頚椎症にはいくつかのタイプがありますが、これらは病院で現代医学的に画像や診察によって診断します。
よく寝違えが起こりやすいだけと思っていたら、現代医学的には頚椎症だったと言うことも可能性としてはあると思いますので、気になる場合は、病院で相談してみると良いと思いますよ。
そのうえで、鍼灸治療で症状が変化することがありますので、針灸と言う取り組みも検討してみるとイイのではないかと思います。

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