まっちゃん先生のコラム

食養生の考え方

今年は残暑も大したこともなく、ちょっと雨が多いですが、すっかり秋らしくなってきました。もう少し経つと紅葉がきれいになるんでしょうね。ちょっと楽しみですねぇ。池袋の蓬松鍼灸治療院です。

食養生というのは、飲食を通して体調を調節することです。鍼灸治療をはじめとする、いろいろな治療をする際、治療効果を上げるには生活習慣を安定させることが非常に重要になります。生活習慣に関係するのは、私が考えているのは「くう・ねる・あそぶ」の三つです。

今回はその中で、飲食に関わる部分、つまり食養生について、ちょっとだけ紹介したいと思います。

中国の医療に関係する古典には飲食に関する記載がたくさんあります。
たとえば、辛い物を食べ過ぎると気病になって、心内に空虚感を引き起こすと言われます。つまりやる気が出なくなります。しょっぱい物を食べ過ぎると血病になって、口渇を引き起こすと言われます。苦い物の食べ過ぎは骨病になって、嘔吐を引き起こすと言われます。甘い物は肉病になって、煩悩を引き起こすと言われます。つまり、不安感に襲われます。すっぱい物の食べ過ぎは筋病になって、小便不利を引き起こすと言われます。

また、熱が下がったばかりの時に肉食などの消化の悪いものを食べると熱が再発しやすいし、食事を食べ過ぎると熱がうまく処理できずに熱がこもりやすくなります。なので、熱病のときには肉食や多食を気を付けないといけないと言われています。

古典にもいろいろなことが書かれていますが、それだけ飲食も体調管理には重要だということです。

現代において上記の内容を生かす場合、辛い物を適度に摂ると気の動きが良くなり、やる気がでる。しょっぱい物を適度に摂ると、血の動きが良くなり、熱中症になりづらくなる。苦い物を適度に摂ると、骨の状態がよくなり、血圧が安定しやすい。甘い物を適度に摂ると、肉の動きが良くなって、心神が安定しやすい。すっぱい物を適度に摂ると、筋の動きが良くなって、むくみづらくなる。などと解釈することもできます。



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