神経筋肉疾患

偏頭痛

偏頭痛の概要

偏頭痛(または血管性頭痛)は周期発作を起こす頭痛の一種です。この頭痛は大きく分けて二種類に分類できます。偏頭痛に先行症状を伴うものと伴わないものです。

近年では偏頭痛の発病に対する認識は比較的統一されています。偏頭痛は不安定な三叉神経と血管の反射から起こり、また痛みの抑制回路の欠陥を伴います。三叉神経脊核からの過剰放電及び三叉神経視床路の過剰伝入の反応として神経興奮が発生します。最終的に脳幹と大脳内血管間で相互作用が発生します。

偏頭痛は、中医学の頭痛の範疇になり、「不通則痛、久痛必オ」(通じなければ痛み、長期間の痛みはオ血がある)が、主要な発病機序です。鍼治療や刺絡療法で活血通絡することができるので、これらの治療効果はとても良いです。

症状

頭痛の症状は一側眼窩の上、もしくは後、或いは前頭側頭部位の鈍痛で始まります。時にはその頭痛部位は頭頂部や後頭部にも出現します。頭痛の強さが増加する時、拍動感を持ち、痛みが最高峰に達します。そして強烈な固定痛が続きます。その時頭痛は往々にして初発部位から側頭部全体にに拡大します。患者は顔面蒼白でよく吐き気や嘔吐を伴います。

常見される前兆は視覚障害で、閃光が見えたり、ノコ歯状のものがちらちらしたり、黒い点が見えたり、暗くなったり、片目が見えなくなったりします。まれに前兆として手が痺れたり、うまく話せなくなったりします。

鑑別

偏頭痛は群発頭痛及び原発性三叉神経痛と鑑別する必要があります。

(1)群発頭痛:
壮年および中年男性に多く見られ、跳ねる様に痛んだり、燃えるように痛んだりし、発作持続時間は30分から1時間です。涙が出る、鼻が詰まる、鼻水が出る、顏が赤くなるなどの症状を伴います。引き金はありません。

(2)原発性三叉神経痛:
40歳以上の女性に多く見られます。電撃様で火を押し付けたような痛みがあり、発作持続時間は数十秒から数分間です。顔面筋の痙攣や涙を流すことを伴います。引き金があります。

鍼灸治療

(1)治則:
疏解少陽、活血化オ(少陽の滞りなくさせ、血行を良くする)

(2)処方:省略
(3)操作:省略

(4)治療頻度・期間:
毎日一回治療し、10日を一療程とします。

(治療頻度や治療期間は、理想的には上記ですが、一般的には、治療頻度は週2・3回で、治療期間は症状が改善するまで行ないます。また、予防や症状のコントロールを目的とした場合には、週1回もしくは2週間に1回の治療を長期間行ないます。)

治療理論

血管性頭痛では偏頭痛が主要な臨床症状です。側頭部は少陽経脈の巡行部位で、その発病にはいくつかの原因があり、風邪が少陽経を犯したもの、少陽の要がうまくいかないもの、肝鬱化火し胆経を犯したもの、経絡が阻滞しているもの、オ血が絡脈を塞いでいるものなどがあります。「経脈所過、主治所及」の道理を根拠に、少陽、陽明経穴を中心に取穴し、通絡止痛をします。

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