東洋医学という選択肢

第五章 当院の治療

4 炭酸足浴で循環を上げる

心臓の湯と言われる

 ヨーロッパでは、炭酸温泉は「心臓の湯」と言われて、心臓や血管に関係するような病気に効果があると言われています。例えば動脈硬化による血行障害が改善すると言う報告や、血圧が下がり心拍数が下がるという報告もあります。

血流を上げることは大事

 平たく言えば、血行が良くなると言う事ですから、MNDでもALSでもCVDでもCIDPでも使って損は無いはずです。
 特にCVDは「脳血管障害」ですから血管にその病気の中心があります。動脈硬化による血行障害が改善すると言う報告からも、CVDでは使った方が良さそうです。

足の冷えが軽減する

 MNDやALSでは筋肉の萎縮から極端な血行障害による冷えが、特に冬場になると問題になります。炭酸足浴をしておくと体温まで上がることが分かっていますし、続けることによって良い血行状態になり易くなるようです。

他にも良い作用が…

 心臓や血管、血流に関係するもの以外にも、運動の補助になるのではないかとも言われています。
 これは、炭酸温泉に入ることで運動した時などに作られるHSP(ヒートショックプロテイン)が作られることも分かっていて、このHSPは自己免疫力にも関与していることからも、炭酸足浴をすることは、非常に有用な可能性があると思います。

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