まっちゃん先生のコラム

コラム:夏バテ

 夏の終わりになると、夏の疲れが出て夏バテになる人が増えてきます。実は、夏バテは結構簡単に予防も改善もできてしまいます。

 とても良く見られるのは、夏の間にアイスや夏野菜などを摂り過ぎているパターンです。皆さんも冷たい物を摂り過ぎると夏バテになりやすいという感覚がありませんか?

 これを東洋医学的に言うと、陰性の飲食物を摂り過ぎて身体が弛緩しすぎて力が入りづらくなった結果、夏バテという実感が出てきます。

 と言うことは、改善するには陽性の飲食物を摂るか、陰性の飲食物を止めれば良い訳です。陰性の飲食物とは前出したアイスなどの甘い食べものや、冷たい飲みもの、夏野菜などです。陽性の飲食物は梅干しなどの塩っ辛い食べものや、温かい飲みもの、根菜類などです。

 鍼灸治療では、腎や心に出ることが多いので、その部分にフォーカスして治療し、飲食物に注意してもらいます。胃腸にも不調が強く出ていれば、その鍼灸治療もします。

 中には暑さ負けする人がいますが、その場合は「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」という漢方薬を飲むと良くなること多いです。漢方薬を試す時は、薬剤師さんや登録販売者などの専門家に相談してから服用するようにしてください。


東洋医学用語説明
1.心:現代医学的な心臓とは少し違い、東洋医学では全身における血液の循環機能、精神作用を調節する主要臓腑とされる。

2.腎:現代医学的な腎臓とは少し違い、東洋医学では全身における水の調節機能、成長・生殖に関する機能を持つ主要臓腑とされる。

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