ごあいさつ

私は治療に対して『こだわり』があります。
それは、「患者さまのお体のことや治療のことなど、なるべく分かりやすく説明させていただき、ともに治療に取り組んでゆく」ことです。
現れている症状そのものを把握することに併せて、身体全体の状態を考え、その症状にどのように関係しているのか、今までの生活習慣や症状の経緯がどのように影響しているのかなど、身体のみではなく生活環境も含めた全体像を考えることが非常に重要であると考えています。
私自身が現在の患者さまのお体の状態を把握して治療に臨むのに併せて、私がどのようなことを考えて、判断し、治療するかをお話しすることで、共に力を併せて治療に取り組むことができると信じています。
天津中医薬大学第一附属医院という中国国内最大級の鍼灸科がある大学病院にて、脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)に対する鍼灸治療を学び、その後は日本で臨床にあたりながら定期的に天津に渡り、中医学・現代医学・鍼灸学などの研鑚を続けています。
プロフィール
松田篤人
蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院院長
東京衛生学園専門学校 はりきゅう学科 卒業
人間総合科学人間科学部人間科学学科 卒業
上海中医薬大学日本校 鍼灸専科 結業
天津中医薬大学第一附属医院 臨床研修
得意な疾患
得意な疾患は、脳・神経・筋肉に関する疾患で、整形外科や神経内科系の疾患です。
また、東洋医学では脳と胞宮(子宮)の関係が深いことから婦人科系の疾患も得意です。具体的には、脳卒中(脳梗塞・脳出血)・片麻痺・嚥下障害・筋萎縮性側索硬化症(ALS)・慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)・パーキンソン病・ギラン・バレー症候群・(仮性)延髄麻痺・顔面神経麻痺などです。また、脳・神経・筋肉に関する疾患についての知識・経験は、肩こり(四十肩・五十肩)・腰痛・膝痛・頭痛・神経痛といった慢性的な疾患に対する治療にも非常に有用です。
国際中医資格とは?
中国政府衛生部(日本では厚生労働省にあたります)が外郭組織する「世界中医薬学会連合会」と「世界針灸学会連合会」が主催実施する試験で、漢方、鍼灸、推拿といった中国伝統医学療法に携わる医療人材に対して、その理論知識と臨床技能の国際的な統一規格基準を設け標準化(Global Standard)し、医療人材の水準評価と質的向上を目指すために設けられた試験です。
試験合格者には「国際中医師」・「国際針灸医師」・「国際按摩推拿医師」などが水準として認定され、認定証書が授与されると共に証書は公正証書として登記されます。

東洋医学という選択肢
- はじめに
- 第1章 治療するということ
- 1-1 MND・CVD・CIDPの現状
- 1-2 検査で全ての原因が分かる訳では無い
- 1-3 治療するためには体調が大事
- 第2章 治療のための準備
- 2-1 心の準備をする
- 2-2 優先順位を付ける
- 2-3 情報を整理する
- 第3章 自分で取り組める治療
- 3-1 体調管理の基本
- 3-2 食生活
- 3-3 運動
- 3-4 瞑想(参考:自律訓練法)
- 3-5 その他の生活習慣
- 第4章 専門家にお願いする治療
- 4-1 鍼灸
- 4-2 漢方薬
- 4-3 現代医学
- 第5章 当院の治療
- 5-1 鍼灸治療によって身体・内臓のバランスを取る
- 5-2 特殊鍼灸治療で身体機能を引き上げる
- 5-3 漢方薬によって身体を助ける
- 5-4 炭酸足浴で循環を上げる
- 5-5 虹彩・スクレラで体質を知る
- 5-6 診療で情報交換・情報提供する
- 5-7 今を生きて欲しい—皆さんに伝えたい事
- おわりに
- 参考データ〈症例報告〉