11月に入り、立冬も過ぎ、朝夕はすっかり寒く感じるようになってきましたね。季節的に体調がすぐれなくなるタイプの人がいると思いますが(かく言う、私もそうなのですが……)、もし私と同じタイプなら、補腎に気を付けるとイイです。腰を冷やさないようにしたり、漢方薬の補腎薬を飲んでいいです。私は補腎薬を飲んでます。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。
さて今回は、偏頭痛についてです。
偏頭痛の中でも、首の後ろ側(後頚部と言います)の筋肉の引きつりと関係の深いタイプについてです。
後頚部の筋肉の引きつりの多くは、東洋医学的に「肝」や「心」が原因となっていることが非常に多いです。それと、筋肉の引きつりは「肝」が治療のポイントになるため、上記の「肝」「心」を診断と治療のポイントにしてゆきます。
現代医学っぽく考えた場合、肝臓は血液の質を調節している器官です。心臓は血液を全身へ送る器官です。よく、気圧の変化で偏頭痛が出るという話を聞きますが、これは外界の気圧変化に体内の圧力変化が追従しきれていないと考えることもできると思います(本当にこれが的を得ているか分かりませんが、このように考えてみます)。体内の圧力は体液の成分から浸透圧などによって調節されていると思いますが、この成分を調節しているのは肝臓です。そして、体液を送っているのは心臓です。当然、他の要素も大きく関係しますが、肝臓や心臓がキーポイントになっている可能性もありそうと言えると思います。
鍼灸的には、ずばり筋肉が引きつっている後頚部を緩める目的で施術したり、「肝」や「心」に対して、「経絡」という考えから、手や足から刺激して改善を目指したりします。
それ以外にも、「臓腑」という考えから「肝」や「心」に対して治療することもありますし、「大極」という考えから、上半身の緊張を緩めるために、下半身をしっかりさせるような治療をすることもあります。
偏頭痛は、長期的に見た場合、なかなか手ごわいですが、現代医学でも東洋医学でもコントロールの方法は必ずありますので、一歩ずつ解決方法を探ってゆくのがイイと思います。