まっちゃん先生のコラム

コラム:上背部の痛み

この原稿を書いている今日から約一週間後には、旧正月、つまり春節です。何か特別な事はしませんが、私が研修していた天津では餃子を作って食べるので、私は作れないので作りはしませんが、買ってきて食べることが多いです。流石に今のタイミングで、外に食べに行かないので、池袋にいるのにちょっともったいない気もしますが、代わりにと言っては何ですが、コロナが一段落したら中国料理の羊のしゃぶしゃぶを食べに行きたいですね。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は上背部の痛みについてです。
上背部の痛みを出す疾患は、かなりたくさんありますので、今回は肩甲骨の下端くらいから体幹側の首の付け根くらいのエリア、筋肉で言うと、僧帽筋の領域に起こりやすい痛みやコリについて書いてゆこうと思います。

このエリアで、広範囲にコリや痛みが起こる場合と、背骨に近いところで起こる場合を分けて考えてみましょう。

上背部の広範囲に起こる場合、様々な原因が考えられますが、一番可能性が臨床的に高いのは、一つは東洋医学的に「肝」に主要な問題がある場合、もう一つは「寒」に主要な問題がある場合です。 後者の場合で一番有名な改善方法は、「葛根湯」です。この場合は、一般的には「風寒の邪」による風邪が原因の場合ですが、風邪に限らず冷えによって上背部にコリが出る場合も同様に「葛根湯」が効く場合があります(服用に関して疑問がある場合は薬剤師さんなどに相談しましょう)。

背骨に近いところに痛みやコリが出る場合、臨床的に多いのは「心」に主要な問題がある場合です。ここで少し注意が必要なのは、「心」に主要な問題がある可能性は高いですが、現代医学的には病気ではない可能性もあることです。現代医学的に病気かどうかは、病院でチェックする必要がありますが、いろいろ調べても、現代医学的には病気が確認できないこともあります(これは重大な病気がまず無いというお墨付きを貰ったようなものです)。

両者ともに、痛みやコリの直接的な原因は筋肉の過緊張の場合がほとんどですので、鍼灸で筋肉を緩めてあげれば、症状は軽減してゆくのがほとんどです。

特に何か異常がある訳でなくても、普通に疲労などから痛みやコリが出てしまうことも、当然ありますので、上背部を中心に筋肉をほぐすことを、症状が出たときに施術して、都度対応してゆく方法も良いと思います。

逆に、何回か治療しても症状が変化しなかったり、家に帰るとすぐに元に戻ってしまうような場合は、現代医学的な検査をした方がいいです。

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