立春も過ぎ、暦上では少しづつ温かくなってゆくはずですが、まだまだ寒い日が続いていますね。今年は花粉が過去10年間で最大との報道もありますが、現代医学的な対応方法も取りながら、東洋医学的には身体を陰性に傾けないように気を付けると良いとされますので、気を付けて乗り切りましょう。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。
さて、今回は眼の奥の痛みについてです。
東洋医学的には、眼は「心」や「肝」が関係し、「足太陽膀胱経」なども関係するとされています。つまり、これらの「臓腑」や「経絡」に何がしかの不調や問題が起こると、場合によっては眼に痛みなどの症状が出ると言うことになります。
ですので、本来は、他の診察もしたのちに診断しますが、前出の「心」や「肝」や「足太陽膀胱経」に対して治療してゆくことになります。
現代医学的には、眼の奥には、後頭部に流れる静脈のバイパス血管があるので、後頭部から後頚部にかけて筋肉の緊張が強く、血液の流れが悪くなっていると、眼の奥の血管に流れる血液流量が増えて結果として、その血管が普段よりも張ってしまうことから痛みが出るとされています。
また、眉頭の所にある筋肉が過緊張して、三叉神経を介して目の奥が痛く感じてしまうなどの場合もあるようです。他にも原因はあると思いますが、眼の奥が痛くなる原因の大きな要素はこの二点が多いと思います。
直接的には、後頭部の筋肉を緩めたり、眉頭の筋肉を緩めたりすれば、症状が軽減する可能性は高いですが、直ぐに症状が再発してしまう場合は、今上げた部分の筋肉たちを緊張しやすくさせる別の要因があると、考えた方が良いと思うので、その原因を探ります。その原因には、上述の「心」や「肝」や「膀胱経」のことが多く、これらに対して鍼灸などを用いて、東洋医学的に改善するための方法を講じれば、改善してゆく可能性が高まると思います。
それと、もう一つ、当たり前のことですが、回復する力より、疲労の方が大きければ、何をやっても症状は出てしまいます。とはいえ、何もしないよりは、何がしかの取り組みはした方が良いと思いますので、出来る範囲で取り組んでゆくのが良いでしょう。