まっちゃん先生のコラム

コラム:右肩の肩こり

今年は「癸卯」の年ですが、これの読み方は、音読みだと「きぼう」です。そして、「癸」は「陰水」を指し、「卯」は「木」を指します。「陰水」は最期を指し、「木」は始まりを指します。これらから、物ごとを始めるのが良いと言われます。更に、一粒万倍日と天赦日が重なる日が、3月21日の春分の日になります。東洋哲学的に、物ごとを始めると良いと考えることができる条件が重なるので、何かを始めてみるのも良いかも知れませんね。

池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は右側の肩こりについてです。
右利きだから、右の肩こりが強く出るのは、普通と考えられがちですが、実は、それ以外にも東洋医学的には理由があったりします。

右側には肝臓がありますが、肝臓の負担がその人にとって大きくなっていると、その周囲の筋肉が緊張しやすくなる傾向があります。その結果、右側の肩こりが強く出ることがあります。

当然、これが原因の全てという訳ではありません。
しかし、これが、主要な原因の一つになっている人は、少なくありません。

もし、肝臓に主要な原因の一つがあると、推定される場合、対処方法は二種類あります。
一つは、肝臓がただ過負荷になっている場合。この場合は、肝臓の負担を減らせばよいと言うことになります。
もう一つは、肝臓自体が弱ってしまっている場合。ガス欠みたいな状態になっていることです。この場合は、元気にさせる何がしかの取り組みが必要になります。

一見すると、両方とも同じような感じがしますが、始めにやった方がイイことは同じで、共に先ず肝臓の負担を減らします。それでも、あまり調子が良くならないときは、元気にさせる何がしかの取り組みが必要です。

鍼灸治療って、長く通わないといけないよねぇ~、とか、漢方薬って長期に飲まないと聞かないらしいよねぇ~、ってのは、このパターンの時です。
前者の場合は、負担を減らさないとだめですが、回復力自体はあるので、比較的に効果は良いです。

東洋医学に限らず、この理屈は現代医学でも同様ですので、治りが悪いときは、自分自身の何がが弱っていたり、栄養素的なものが不足していたりすることがあることを知っておくとイイかも知れませんね。

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