まっちゃん先生のコラム

コラム:側弯症(ジストニアの説明もあり)

この記事を書いている二日後から、旧暦では閏如月に入ります。一応、旧暦的には春が例年より長いことになるので、花粉症も長引くかもしれませんね。今年は黄砂も例年になく酷いとの話も聞こえてくるので、食事や鼻うがいなど可能な限りの行動はとった方が良さそうですね。

池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

今回の側弯症の話とは関係ないですが、最近、ジストニアの問い合わせがあるので、少し説明しておこうと思います。
ジストニアとは、手元にある南山堂医学大辞典によると、「持続性の筋収縮を呈し、しばしば捻転性または反復性の運動や異常姿勢をきたす症候群とされるが、症状名、疾患名としても用いられる」とあります。首に起こる斜頸や、字を書くときに起こる書痙などは昔から知られているものです。
ジストニアは不随意(意識とは関係なく起こること)に発生するのがほとんどですが、東洋医学では、このように意志と関係なく起こる症状は「神」が関係すると考えています。この「神」が暴走するのを抑えるために「調神」や「安神」と呼ばれる治療方針を取ります。

また、「神」は「血」に依存すると言われ、「血」の状態が正常であることも重要です。「血」の状態については、ジストニアに限らないので述べませんが、五臓六腑の状態や、飲食が悪いと、症状は変わらないと思っていいでしょう。
「醒脳開竅法」における「醒神」の治療も「神」に対する治療方針です。「調神」や「安神」も「神」に対する治療なので、いくつかの治療方法はありますが、当院でご提案できる「醒脳開竅法」から派生した「神」に対する治療は、気楽に取り組める治療方法ではありません。これは、本来は意識も正常ではない状態の時に使用することを前提としているのと、通常の刺激量では変化をかけることが難しい状況で使用することを前提としているからです。

とはいえ、あくまでも当院の場合ですが、鍼灸治療院での取り組みを考えだしている方の多くの場合、もう、普通の治療では変化しなくなってしまっていることが多く、どうしても「神」に対する比較的に強い治療をかけた方が変化がかかる可能性が高い場合が多いです。結果、上述の手段を取ることが多いですが、強い治療は、痛みとして自覚することがほとんどなのと、強い治療は、ある程度の体力面も必要なので、この点を十分理解されたうえで、当院での治療をご検討していただければと思います。

さて、今回は側弯症について紹介してゆきます。

手術や外傷などから起こったものではなく、自然派生的に起こった側弯症の多くは、飲食が原因であることがとても多くて、東洋医学で言うところの「陰性」の飲食物の過食によって起こっていることが多いです。

全てではありませんが、サプリなども含めた飲食物を見直すことは、ほぼ必須なので、この点は本当に注意が必要ですし、それなりの時間がかかりますので、相応の覚悟が必要だと思います。仕事でストレスが溜まると、甘いものを食べちゃうんだよねぇ~という人は、本当に無理です。こういう場合は、治すというよりも、上手く付き合う方法を探った方が無難だと思います。

多くの場合でですが、東洋医学的に「肝」が問題の主体であることが多いのと、「大腸」が問題になっていることも多い印象ですので、この二点を中心に取り組みをかけて、背部の筋群を緩める治療を鍼灸では行ってゆきます。

前段でお話ししたジストニアも、後段で紹介した側弯症も、変化に結構な時間がかかりますので、鍼灸での取り組みを主軸に考えている場合は、考慮していただければと思います。また、鍼灸治療が主軸ではなく、他の治療方法の補助として使用する場合は、この限りではなく、補助として何をしたいかによるので、よくよく話し合ってから取り組むのが良いと思います。

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