まっちゃん先生のコラム

コラム:腱鞘炎と臓腑

最近、気圧の変化の大きな日があったので、頭痛が出る人が多かったですね。私も後頭痛が出て、自分で鍼をしましたが、皆さんは大丈夫でしたか?
東洋医学的には、春は「風」の季節で、「風」は気圧差があることで吹くので、春は気圧差が起こりやすい季節と言っています。「風」は突然吹き出したり、止まったりするので、春に発生する症状は、急に起こったりすると言われています。臓腑では「肝」の関与が大きいとされているので、暴飲暴食や飲酒過多には気を付けましょう。

池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

今回は腱鞘炎についてです。
ここで言う腱鞘炎は、手首付近で起こるものについて述べていますが、本来の腱鞘炎の意味は、現代医学的に腱鞘という部位が炎症していることなので、手首に限りません。

さて、腱鞘炎は、東洋医学的には「筋」の炎症で、「臓腑」では「肝」の影響が大きいです。特に、比較的に長期に及ぶ炎症の場合は、「臓腑」からの影響が比較的に強く出ていることが多いので、腱鞘炎の部位だけの治療では、上手く回復しないことがあります。

生活習慣的には、「肝」に問題が起こる時は、大体、飲食が良くないので、飲食の改善は必須です。具体的には、陰性の飲食物の過剰摂取、つまり、砂糖が多く入っているものや、アルコールなどが相当しますが、この部分を改善する必要があります。急場をしのぐ目的で一時的にビタミンB群のサプリメントなどを使用するのもよいです。

鍼灸治療では、「肝」を中心に治療をしてゆきますが、「肝」と関係性の強い「大腸」でも問題が出ていることがあるので、必要に応じて治療を加えてゆきます。

痛みが出ている部位が、熱を持っていたり、急に痛みが出た場合は、いわゆる急性期で、その場合は、基本的な取り組みは「安静」にすることです。炎症が強いときには、病院を受診して、ストレッチなどはしないようにしましょう。なかなか改善せず、慢性化している時には、前述のような考え方が有効になることがあるので、参考にしてもらえたらよいと思います。

まっちゃん先生のコラム
コラムカテゴリー