最近、足の裏が痛むことがあります。病名的には、足底腱膜炎といったところでしょうか。少し歩き過ぎたのかもしれませんが、一度、炎症を起こしてしまうと、なかなか完全に治るには時間がかかりますよね。年齢的にも、時間がかかってしまうのは、しょうがないですが、ちょっと面白いことがありました。
この手の炎症は、現代医学的に対処した方が、比較的に上手くゆくことが多い印象ですが、足関節や足底のストレッチを数日やってみても、症状は軽減しますがパッとしませんでした。最近、腰痛も少し強いので、腰のストレッチを強めにやってみたら、足底の痛みが軽減しました。
東洋医学的には、足底部は「腎経」や「膀胱経」の関係が深いです。「膀胱経」は腰部を走行し、腰は「腎の府」とも呼ばれ腰部と「膀胱経」や「腎」は関連が深いです。つまり、腰部をストレッチすることで、「膀胱経」や「腎」に影響を及ぼして、足底の痛みが変化したと考えられます。
とはいえ、私の場合、簡単にいく訳が無いのは想像にたやすいので、地道にストレッチと、針刺治療を自分にして様子を見ようと思います。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は「腰痛と後頭部痛」についてです。
慢性的な腰痛があると、後頭部にしつこいコリが出る場合があります。
この後頭部のコリが、結構やっかいで、自分で揉んだりしても、あまり解消しづらいですし、酷くなると頭痛とか、眼がしらが痛くなるとか、眩暈が起こるとか、気持ち悪くなるとか、いろいろな症状を出すことがあります。
後頭部の厄介なコリは、重たい頭部を支えた結果として起こると考えていますが、通常は、背骨全体で頭部を支えているところが、腰部や背部の筋緊張が酷くなると、頚部だけで頭部を支えることになり、酷い後頭部痛になることがあります。臨床的には、腰部の筋緊張が酷くて起こっていることが多い印象です。
もし、この状況になっているなら、後頭部のコリだけを取っても、すぐに元の状態に戻ってしまいます。腰部などの原因になっている筋緊張も和らげることが必要になります。
更に言うなら、腰部の緊張を強くしている原因が何か?という部分も考えてゆく必要もあるかも知れません。その原因によって、様々な取り組みが必要になるかもしれませんが、どこまで原因を探るかは、この一連の取り組みに、どこまでコストをかけても良いと考えるか?によると思います。
対処療法として、後頭部だけ解消するのも、悪いとは思いませんし、根本療法として、原因を考えてゆくのも良いのかもしれません。ただ、時間をかけて形成された原因は一筋縄ではいかないことが多いですし、生活習慣が変わらなければ、原因を解消することが難しい場合も多いので、今の都合に合わせた取り組みを考えてみるとイイと思いますよ。