まっちゃん先生のコラム

コラム:腹部の痛み

先日は突然の雷雨と雹(ひょう)が降りましたね。気温や気圧の変化が大きいときに、このような天気になると思いますが、何年か前にもありましたよね。私が子供の頃はもう少し雹が降ったような気がしますが、近年はあまり降らなくなったような気がしますね。気のせいでしょうか……

池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は腹部の痛みについてです。
まず、急性の腹痛は現代医学的な診断が必須ですので、必ず病院を受診してください。急性の腹痛の原因は多岐に及びますが、中にはすぐに対処する必要のある場合もありますので、おかしいと感じたら病院を受診しましょう。

東洋医学には、いくつかの基礎的な考え方があります。腹部に対する考え方も、いくつかありますが、そのうちの一つに、腹部の部位と五行を対応させた考えがあります。
また、痛みは気血の流れが滞り実することで起こると言われています。
さらに、腹部は東洋医学でいう所の「腑」が入っていますが、「腑」が実すると、その「腑」と関連の強い「臓」は虚しやすいと言われます。「腑」の状況を変化させるのに、関連の強い「臓」を治療することで「腑」の状態も変化することが多いです。

例えば、みぞおちの左側は、上述の五行に対応するのは「火」で、五臓でいうと「心(心包)」になります。「腑」で言うと「小腸(三焦)」となりますが、みぞおちの左側に痛みがあり、下痢などの症状があれば、東洋医学で言うところの「心(心包)」に対して背部からアプローチすることで、症状が変化するかもしれません。

よく、上述のような考え方ではうまくゆかないと、言われることもありますが、いくつかの方法論を知っておくことは、臨床では非常に有用だと思います。私の個人的な考えは、病院などで現代医学的に状況把握と処置をして、良い方向へ変化するなら、それでいいと思います。もし、その変化では少し足りなかったりしたときに、別の考え方(今回紹介したような考え方のもの)を使ってみればよいと思います。東洋医学も含めてですが、今回紹介した内容をうまく利用することが出来ればよいのではないかと思います。

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