まっちゃん先生のコラム

コラム:秋の味覚と季節の養生

  

秋も深まってきましたが、秋と言えば食欲の秋。
おいしいのは、かぼちゃ、銀杏、栗、秋刀魚、秋ナスなどですが、これらのものは秋に食べると良いものなんです。
秋はこれから冬に向けて体の中に力を蓄える準備をする季節です。東洋医学的にはやや体を引きしめる食べ物が良いのですが、秋の味覚にその作用があるものが多いです。

ただ、少し注意しなくてはいけないのは、食材によって調理法に注意しなくてはいけない所です。その代表が「秋ナス」です。
「秋ナスは嫁に食わすな」と言われますが、これは諸説ありますが、秋ナスは体を冷やすからというのが私の考えです。確かにナスは体を冷やしますが、調理法によってかなり違いが出ます。ナスの調理法はいろいろとあると思いますが、秋ナスに良いのはナス田楽です。更に言うなら、ナスは火で表面を焦がす位焼くのが良いです。見た目は少し悪いですが、このように調理することで体を冷やす作用が弱まります。

 また、秋に体調を崩すと、下記のような症状に見舞われがちです。


・咳が出やすい(風邪や喘息など)
・肩コリや腰痛がなかなか治らない(ぎっくり腰など)
・皮膚が痒くなりやすい(皮膚炎や乾燥肌やアトピー性皮膚炎など)
・足がつりやすい

これらの症状は、夏場に冷たいものを摂りすぎていたり、甘いものを摂り過ぎていた結果、本来は季節的に
体を引きしめなくてはいけないのに、それが追いつかずに起こる場合が多いです。

そんな時、鍼灸治療ではおへそにお灸をしたり、秋に関連が深い「肺」に関連した鍼灸治療をすることで、
季節性の問題を改善するようにします。 中国では、蓮肉(れんにく)や竜眼(りゅうがん)といった漢方薬で薬膳を作ると良いと言われていましたが、まだ試したことが無いので今度試してみます。

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