この数日は暖かい日が続いていますね。もう11月上旬ですが本格的な寒さは、まだ少し先でしょうか?暦の上では二日後には立冬になるので、これから寒さも本番になってゆくのでしょう。鍋の美味しい季節になるので、美味しい鍋でも食べに行きたいですね。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。
さて、今回は「立ち上がる時に痛む腰痛」についてです。
今回は、腰痛の一つのパターンとして臨床でよくみられるタイプを取り上げますが、これが全てではありませんし、腰痛はかなり原因が広い症状の一つですので、思い込みの判断にならないように気を付けましょう。
椅子にしばらく座った状態から、立ち上がったときに腰が痛む場合があります。
そんなに激痛ではないことが多いようですが、このタイプの腰痛で困っている方もいると思います。
東洋医学的には、このタイプの腰痛も「腎」が大きく関係しますが、もう一つ、「肝」が大きく関係します。これは、足の方の筋肉と腰の筋肉が引っ張り合って、座っている間に過ストレッチの状態になってしまうので、立ち上がったときだけ痛みが強く出やすいのです。
腰部は筋肉が複雑にいろいろな方向に作用しているので、全体を一度に緩めたりすることはストレッチなどでは難しいのですが、足の筋肉は、比較的に単一方向に作用するので、緩みやすいと言えます。この腰部などの体幹部に比較して、緩みやすい足の筋肉ですらも、緊張が取れづらい状態になってしまうのでは、東洋医学では「肝」の状態が良くないと考えます。
「肝」は疲労とも関係が深いので、過労がたたってしまって、立ち上がる時の腰痛が出やすくなる方もいます。
このような時は、応急的には腰だけではなく、足の筋肉もストレッチしてあげることが重要なのと、「肝」の負担を減らす取り組みも必要になります。「肝」の負担を減らすのは、休むことではありますが、難しいときには、飲食物で身体に負担の少ない物、これは人によって結構違いますが、アルコールとかは多くの人にとって負担になりやすいですので控えてみたり、眼の使いすぎや考え過ぎも、東洋医学では「肝」を疲労させるので、負担を減らすことを考えてみるのも良いかも知れません。