まっちゃん先生のコラム

コラム:O脚

この記事を書いている今日は旧暦の五月五日なので端午の節句です。五節句のうちの一日ですが、端午は、午(ウマ)の月の初めの午(ウマ)の日という意味らしいです。十二支の午は数字で言うと五なので、五月五日が端午の節句だそうです。歴史のある日のようなので、様々な意味が付加されているようなので、興味のある方は調べてみてもイイかも知れませんね。
 池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は、「O脚」についてです。
 ここでは、東洋医学的に「経絡」や「臓腑」の角度から考えてみようと思います。

まず、「経絡」の角度から考えてみます。
 膝をまたぐ内側の筋群が緊張するか、その逆に膝をまたぐ外側の筋群が弛緩すれば、理屈上ではO脚になりますが、膝の内側には、足三陰経である「足太陰脾経」「足少陰腎経」「足厥陰肝経」が走行します。膝の外側には「足少陰胆経」が走行しています。そして、「気血」が不足してくると、「陽経」は「気虚」の傾向が強くなり、「陰経」は「血虚」の傾向が強くなります。そうすると、「陽経」では「気虚」によって力が入りずらくなり、「陰経」は「血虚」により筋肉が緩みづらくなります。
 つまり、多くの場合は加齢などによって「気血」が不足することでO脚が形成されてゆきます。

次に、「臓腑」の角度から考えてみましょう。
 筋力の発動は「肝」が大きく関与します。もし、「肝」に問題が出ると筋緊張する傾向に出ます。また、O脚では膝関節の変形を伴いますが、骨は「腎」が強く関与し、関節が正常な形で無くなるのは、「腎」に問題が出ているからと考えます。

東洋医学的にも、膝局所へのアプローチは必要です。それ以外にも上述のように考えて、「経絡」や「臓腑」に対しても治療を考えてゆきます。
 臨床的には、局所的な治療と、全身に対して元気にさせるような治療とを併せて行うことが重要と考えますが、骨の変形は簡単には改善されないので、早めの取り組みが重要ではないかと思います。

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