まっちゃん先生のコラム

コラム:手術後の引きつり

すっかり夏になりましたね。梅雨は一体どこに行ったんだろう?と思ってしまうほど、東京は雨が少ない気がします。近年の殺人的な暑さには参ってしまいますが、美味しくなる食材もあると思うので、できれば楽しいこと考えたいところですね。私はアジフライが食べたいです(笑)
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

今回は、「手術後の引きつり感について」です。
手術痕部は、傷口が安定している場合、元来の組織よりも縮んでしまいます。つまり、傷口の方向へ皮膚が引っ張られているような感じになります。
例えば、胸部の手術をしたとします。その傷口が安定してくると、皮膚やその内部の組織が縮んで、他の部位が、その傷口の方向に引っ張られます。その結果、背部にも影響し、背部の筋肉が緊張傾向になることが多いです。 また、腹部の手術の場合、その傷口の周囲は、傷口に引っ張られてしまう訳ですが、引っ張られ過ぎて伸びてしまうことで力が入りづらくなってしまう部位が出来てしまいます。

この状況を変化させるには、一つは、症状の出ている部位に対してアプローチする。上述の胸部の例なら、背部の緊張部分に対して緩める施術をすることです。
もう一つは、傷口自体に対してアプローチする。傷口自体は元の組織には戻りませんが、今回紹介している状況であれば、傷口自体を緩めてあげれば、関連する症状も徐々に変化するはずです。

手術をすると、その手術をすることになった原因疾患の変化、手術後の回復過程に起こる様々な変化など、いろいろとツライ症状が出てくることがあると思います。これらの症状に鍼灸が使えることが結構あると思うので、もし、相談できる鍼灸師がいる様であれば、様々な症状について相談してみてもイイかも知れませんよ。

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