まっちゃん先生のコラム

コラム:白内障や緑内障

今日も暑いですねぇ……夏だから当然なのですが、今年は暑くて、かつ、天候の変化が激しくて気圧変動が大きいように感じるので、体調が落ちやすい気がします。私も今年は結構気にしていますが、それでも体調は今一つ……。まぁ、こういう年もありますよね。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は「白内障や緑内障」に対する東洋医学的な考え方や、鍼灸での取り組みについてです。
現代医学的には、白内障とは眼のレンズに当たる、水晶体という部分が白濁する病気です。緑内障は、主に眼の内圧が上がることで視神経にトラブルが起こり、視野が狭くなる病気です。
どちらの症状も、眼のトラブルは怖いので、まずは眼科に行って、ちゃんと検査しましょう。ごく稀に、急を要する状況の場合もありますので、眼科での検査は必要です。

さて、東洋医学的には、イコールではありませんが、白内障は「内障」、緑内障は「青盲」とも呼ばれます。
「内障」は黒目の部分が白くなってゆきますが、黒目の部分は東洋医学では「腎」と「肝」が関与すると言われているので、治療の対象は「腎」と「肝」が中心となります。少し違った角度からの東洋医学的な解釈は、眼は白目の部分と黒目の部分があります。眼が正常な時はこの境界がはっきりしています。ところが、力が弱まってくると、境界があいまいになってゆきます。結果として、黒目の部分は白っぽくなってゆき、白目の部分は黒っぽくなってゆくと考えます。つまり、回復力や生命力の低下によっても、この理屈上では「内障」が起こり得ると言うことになります。回復力や生命力の低下の原因の主体が加齢なら、「腎」が治療の中心となることが多いですし、疲労が原因の主体なら「肝」や「脾」が治療の中心となることが多いと思います。
「青盲」は見た目の変化は、ほとんど無い訳ですが、見るという機能は、東洋医学的には「肝」と「心」が関与しているとされているので、治療対象は「肝」と「心」を考えてゆきます。ただし、「青盲」に関しては、「五臓」の話よりも、飲食が大きく関与することがあります。眼圧の上昇は眼球が大きくなる、東洋医学的に言えば「陰性化」していることになります。つまり、飲食によって極陰性の摂取が大量になり続けていて、かつ、体質的に陰性が強かったりすると、場合によっては眼球の陰性化、つまり「青盲」が起こるかも知れないと言うことです。

どちらの病気も、現代医学を重視した取り組みが必要と私は考えていますが、なかなか現代医学的な取り組みだけでは、難しいこともあると思います。
東洋医学的な解釈を取り入れたり、鍼灸治療を使って局所だけでなく、全身的にも刺激を入れて変化を期待することは、決しておかしなことではないと思いますので、ご検討してみては如何でしょうか?

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