この数日、急に寒くなってきた感じがあります。旧暦的には冬に入っているので、寒いのは当然と言えば当然ですが、身体的には負担がでますよね。体質のタイプによって、何に気を付けるのかは、違いがあると思いますが、起こる負担に対応できるように体力的な余裕を持たせるのが必要でしょう。つまり、休息や休息につながる取り組みは重要になると言うことですね。私も気を付けています。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。
さて今回は、「肘から小指にかけての痛み・痺れ」についてです。
この症状は、どのような経緯で起きたものか?と言うことが非常に大事です。簡単に言えば、起こったときの状況がはっきり分かるような急性の症状の場合は、迷わず現代医学的な診断と治療が優先です。そうでなくても、病院で確認することは大事ですが、特に重要ですので、注意が必要です。
重篤な状況の可能性が低い場合、もしくは、現代医学的な処置の補助として、東洋医学的な取り組みが症状の改善に一役買うことも少なくないです。
東洋医学的には、上肢の小指側は「手太陽小腸経」と「手厥陰心経」が走行しています。「経絡理論」の角度から考えた場合、「気血の流れに変調が起こると、気血の流れが起こった経絡の走行上に痛みなどの症状が起こる」と言われていますので、「手太陽小腸経」、「手厥陰心経」のどちらか、もしくは、その両方の「経絡」の流れに問題が起こっていると考えることができます。
その対処法は、「経絡」の流れを正常化することです。
そして、その「経絡」の流れに変調が起こっている原因が、関連する「臓腑」にある場合もあります。その場合は、関連する「心」や「腎」や「肝」などの状態をチェックして、必要に応じて対処してゆきます。
小指側の痛みや痺れは、わきの下の筋肉が張っている時に仰向けで寝ると、発生したりもします。筋トレとかでも起きる場合があります。この場合は、特に異常という訳では無いことが多いので、ちゃんとストレッチすれば、起きづらくなるはずです。