まっちゃん先生のコラム

5月病の予防と食事について

新年度を迎えて心機一転、みなさんやる気に満ちていることと思います。池袋・目白のほうしょう(蓬松)鍼灸治療院の松田です。

さて、今回は五月病と言われている状態についてお話ししたいと思います。
やる気に満ちているところに、五月病の話なんて・・・と言われそうですが、まぁ、参考までに聞いてみてください。

五月病の本体は、「疲労」によるものです。東洋医学的に考えると、疲労によって「気血」と言われるものが消費されて、慢性的な不足状態を作ります。短期的な疲労は「気」を消耗し、その状態が長期に及べば「血」をも消耗するとされます。

東洋医学的は、心身は気血によって動いていると考えていますが、精神状態は「血」によって調節されているとされています。つまり、慣れない生活で、疲労がかさみ「血」まで消耗すると、精神的に落ち込んだり、やる気が出なくなってしまったりすると考えます。

上述させてもらったことは、東洋医学的にはその通りなのですが、私が臨床で感じることは、実は少し違います。通常、新入社員は年齢的に若いですし、疲労もするだろうけど、回復もするはずです。なのに、なぜ五月病になるのでしょうか?

私の考えは「飲食」にあると思います。

当然、仕事が慣れないというのもあるはずです。しかし、それだけとは思えないのです。例えば運動を始めた時、慣れない運動をすれば筋肉痛になります。そしてその後筋肉痛にならなくなって運動ができるようになってゆきます。仕事で考えた場合、運動で言うところの筋肉痛が五月病だと思います。運動の場合、筋肉痛は適切なケアをすれば最小限にすみます。仕事の場合、この適切なケアをするどころか、むしろ悪くするようなことをしているのではないか?と思っているのです。

それの代表格が、甘いものの摂り過ぎと、アルコールの摂り過ぎです。

疲れると、体が緊張するタイプの人と、体に力が入りづらくなる人がいます。緊張するタイプの人は、甘いものを摂って緊張を取ろうとして食べ過ぎることが多く、力が入りづらくなる人は、肉などを摂って馬力が出るようにしようとして摂り過ぎて、逆に緊張傾向になってしまいアルコールを飲み過ぎてしまうことが多いです。

いろいろな職場環境があると思うので、この限りでは無いでしょうが、体調を管理できるようになるのも社会人の義務ですから、少し参考にして頂ければと思います。

これらに当てはまらない方は・・・鍼灸治療をお勧めします(笑)。

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