まっちゃん先生のコラム

偏頭痛の鍼灸治療

今日あたりは最高気温が30°近くまで上がったようで、すっかり初夏と言っても良い気候になってきましたね。池袋・目白のほうしょう(蓬松)鍼灸治療院の松田です。

さて、東洋医学的には春の病の一つである偏頭痛についてお話ししようと思います。

現代医学的に頭痛は、偏頭痛以外にも緊張性頭痛や群発頭痛などに分類されますが、東洋医学では、頭痛の位置によって陽明頭痛、少陽頭痛、太陽頭痛と分類されます。その中で、偏頭痛は少陽頭痛に分類されます。

ここで言う、陽明とか少陽とか太陽とかの細かい説明はパスしますが(笑)、東洋医学では少陽というと五臓六腑なら「肝」「胆」「心包」「三焦」が関係します。なぜ関係するかとか、それぞれの臓腑の説明は、話が難しくなり過ぎるので省きますが、ざっくり言うと原因が「肝」に関係することが、とても多いです。

少し別の説明をすると、「肝」は東洋医学的には、それぞれの器官が自由に活動できるように助ける機能を持っています。現代医学的には血液の成分を適切に調整してそれぞれの器官を正常に活動させると言う感じでしょうか。その「肝」の機能が低下すると、コントロールがうまくいかなくなり、自由に活動し過ぎるところが出てきてしまいます。それが側頭部で起これば、偏頭痛です。

と言うことは、他にも症状が出ても不思議では無いですよね?なので、東洋医学的にはほとんどの場合、他にも症状が出ています。例えば、足でも症状が起これば足をつっていたり、目でも症状が起これば目の焦点が合いづらくなったりです。東洋医学の人間以外はあまり関連付けて考えていないだけです。

そして、ここでも自由に活動し過ぎるのを助けてしまうのが甘い食べものです。いつもこの話をするので、またかと言った感じだと思いますが、本当にこれが大きな原因の一つのことが多いんです。他にも原因は沢山あります。場合によっては骨格や血管形状などの遺伝的な問題だったりすることもあるし、過労や思慮過度(考え事が多すぎる)の場合も少なくありません。しかし、過労や思慮過度はどうしようもないことが多いですが、食べ物は頑張れば変えられることができます。ですので、思い当たる人は、まず飲食物から見直しましょう。

そして、偏頭痛を持っている人は、緊張性頭痛も起こっていることが多く見られます。偏頭痛が酷ければ、普通は体に力が入ります。体に力が入れば、当然頭にも力が入って筋肉の緊張から緊張性頭痛が起こってゆきます。そして、現代医学的には、偏頭痛の薬と緊張性頭痛の薬は作用が逆なので、なかなか改善してゆかないといことが起こってしまいます。薬によっては逆の作用では無いものもあるのかもしれませんが、こういう時は、他の治療法、つまり鍼灸治療などを併用すると良いと思います。特に鍼灸治療は筋肉の緊張を取るのが得意ですし、東洋医学的に全身状態も良くしてもらえますしね。

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