もう今年が半分終わろうとしています。この半年間、充実した日々だったでしょうか?
池袋・目白のほうしょう(蓬松)鍼灸治療院です。
今回は、夏も近づいてきたので、のぼせについてお話しようと思います。
通常、「のぼせる」のは、熱いところに長い時間いた時です。お風呂に長い時間入っていたり、炎天下に長い時間立っていたり、といった感じです。つまり、ちょっと難しく言えば体温の上昇に対して発汗などの解熱が追い付かない時に起こる状態です。普通なら、涼しいところにしばらくの間いたり、風に当たったりすれば、次第にのぼせは治まってきます。
不快な症状としての「のぼせ」は、いくつかの原因で起こってきます。男性の場合は、カーッとなって起こるものが多くて、女性の場合はイライラが積もって起こることが多いでしょうか。
東洋医学的には、のぼせが起こる原因は大きく分けて二つです。
身体を温かくする力(これを東洋医学では陽気とか言ったりもします)が、身体を冷やす、もしくは潤す力(これは陰血とか言ったりします)より多いと起こります。つまり、原因の一つは陽気が強すぎる、もう一つは陰血が少なすぎる、ことです。
どちらも結果として頭が熱くなるので、治療としては頭をまず冷やします。鍼灸治療ではいくつか方法がありますが、民間療法で有名なのがキャベツを頭にかぶるやつです。キャベツをかぶっている姿はちょっと面白いことになりますが(笑)、結構よかったりします。
併せて原因に対して治療を考えてゆきますが、夏ならスイカが良い場合が結構あると思います。スイカは熱を冷まして小便を促進させる効果があると言われているので、夏場ののぼせにはもってこいです。でも、使えるのは夏場ののぼせです。状況や季節が違うとうまくいかないので気を付けましょうね。