まっちゃん先生のコラム

五行と占い・東洋医学の話

今年も気が付くと12月になってしまいました(笑)。2015年はどんな年でしたか?

勉強や仕事がうまくいったり、いかなかったり、楽しいことがあったり、大変なことがあったりと、色々なことがあったでしょうか?
年始に今年の目標を立てるだけでなく、年末に一年を振り返ってみるのも良いのではないでしょうか?

ちなみに、私の2015年は講演会や勉強会などをさせて頂く機会があって少しバタバタした一年でしたが、いろいろな人たちとも知り合うこともでき、またいろいろな勉強にもなった楽しい一年を過ごさせていただきました。
池袋のほうしょう(蓬松)鍼灸治療院の松田です。

先日、お世話になっている方が台湾へ行ったそうなのですが、そこでいくつかの占いで見てもらったそうなんです。その話を聞くと五行を交えていろいろと言われたようなのですが、予想外?によく当てられたそうでびっくりしたそうです。
ただ、五行が正直よくわからない…と。

私たち鍼灸師は東洋医学をベースに治療に臨みますが、その基礎理論の一つに五行があります。
もう少し突っ込んで言うと、東洋(主に中国と言われています)で発展した学問には大なり小なり五行が絡んできます。
そこで今回のコラムでは「五行」について書いてゆきたいと思います。

まず、五行というのは、実は五つに分類する分類法のことです。
似たようなものに陰陽がありますが、これは本当は両儀(二儀)といって二つに分類する分類法のことです。
占いや東洋医学では、この陰陽と五行を組み合わせたものを基本に考えている場合が多いので、その説明をしてみます。

木で陽
→イメージで言うと、樹木といった感じです。上に伸びる性質があり、また力強くもあります。
反面、頑固で要領が悪いとされます。占いなら(注:正確には十干のことですが、ここでは便宜的にこのように表現しています)甲(きのえ)で東洋医学なら胆。

木で陰
→イメージで言うと、草花といった感じ。一見弱そげですが、従順で臨機応変で柔軟性があります。
また現実的に生きる頭のよさと忍耐力があり、粘り強さが特徴とされます。占いなら乙(きのと)で東洋医学なら肝。

火で陽
→イメージで言うと、太陽といった感じ。活動的でおおらかです。反面、気分のむらが多いとされます。
占いなら丙(ひのえ)で東洋医学なら小腸。

火で陰
→イメージで言うと、火といった感じ。力を内に秘めた情熱家で、クールに見えるが思慮深く慎重です。
占いなら丁(ひのと)で東洋医学なら心。

土で陽
→イメージで言うと、山といった感じ。善しも悪しも包み込む性質があって面倒見のよいタイプです。
占いなら戊(つちのえ)で東洋医学なら胃。

土で陰
→イメージで言うと、土といった感じ。何事にも理解を示し、器用にこなし、勉強熱心で多彩です。
反面、流されやすく不安定と言われます。占いなら己(つちのと)で東洋医学なら脾。

金で陽
→イメージで言うと、鋼鉄といった感じ。不正を許さず、負けず嫌いですが、強者には厳しくし、弱者には味方になります。
反面、頑固なきらいがあると言われます。占いなら庚(かのえ)で東洋医学なら大腸。

金で陰
→イメージで言うと、宝石といった感じ。繊細で傷つきやすく精神的に苦労が多いです。
反面、切れ味が良すぎて反感を招くと言われます。占いなら辛(かのと)で東洋医学なら肺。

水で陽
→イメージで言うと、海や大河といった感じ。行動力と柔軟性があります。反面、マイペースな自由人で安定した生活を破壊すると言われます。
占いなら壬(みずのえ)で東洋医学なら膀胱。

水で陰
→イメージで言うと、雨水といった感じ。霧雨のように物静かで、掴めそうで掴めず変化し、胸中が見えづらいです。
反面、マイナス思考に陥ったり、苦労の人生を負うこともあると言われます。占いなら癸(みずのと)で東洋医学なら腎。

大体こんな感じですが、これらのイメージから全ての事柄をこのどれかに当てはめて考えます。
たとえば、頑固者を考えてみると、占いからは甲や庚が多く出た場合に頑固者とみて、東洋医学では胆や大腸に不調がでて頑固者になった、などと考えます。

実際は占いでも東洋医学でも、もっと複雑で全体のバランスを考えます。
甲が多いから頑固者、という訳ではなく、残りの9個とのバランスも考えて甲が強いとか弱いとか考えてゆきます。
このバランスを考えるということが曲者ですが、その話は少しづつ。

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