桜も随分と散ってしまいましたが、今年は比較的に長く桜が見られたのではないでしょうか?治療院のすぐそばに南池袋公園という公園がありますが、最近リニューアルオープンしてきれいになりました。公園の桜もきれいでしたが、その周辺にある桜も結構きれいでしたよ。
池袋・目白のほうしょう(蓬松)鍼灸治療院の松田です。
今回は、関節やその付近が痛くて腱鞘炎かなぁと思った時の話です。
いろんな状況が考えられますが、まず、大前提として使い過ぎていれば筋肉や関節に違和感といいますか、痛みといいますか、そのような症状は出て当然です。それは休まないとダメです。
休んでもなかなか治らなかったり、特に思い当たる原因が無い時は東洋医学的には、
「肝」が問題になっていることが多いです。
東洋医学的な「肝」は、「筋をつかさどる」と言われていて、筋腱(筋肉や靭帯のことです)の問題は「肝」が関係すると言われています。これは、ちょっと現代医学っぽく言うと、肝臓は血液の質をコントロールしている場所です。肝臓で血液中の成分をいろいろと合成しています。肝臓の機能が低下すると、血液の質が落ちてしまい、血液をたくさん使うところに不具合が出てきます。筋肉は血液を大量に使いますので、筋肉に何がしかの症状が出やすくなります。多いのは足がつることですが、筋腱にトラブルが出たり、回復が遅くなるのも同じような原因です。
鍼灸治療では、「肝」にフォーカスして治療にあたってゆきます。
また、「肝」の状態を悪くしている他の部分も確認して治療します。たとえば、「心」の機能が今一つで、血行が悪くなっていても同じようなことが起きてしまうので、そういう部分もチェックして治療に使ってゆきます。
ちなみに、明らかに関節や靭帯が炎症を起こしているときは、使わないことが一番ですが、どうしようもない状況や場所(膝とかは歩く限り必ず使うので使わないという訳にはいきませんので…)では、痛み止めや消炎効果のあるシップを使うと思いますが、それでも炎症がひかない場合、里芋パスターや豆腐パスターが良い場合があります。
里芋パスター:
里芋をすって湿布を作ります。生の里芋でやるのが一番いいですが、里芋粉というものが自然食品のお店に売っていますので、それを使っても良いです。
豆腐パスター:
豆腐で湿布を作ります。これはかぶれも起きづらいですし、豆腐も入手しやすいので比較的手軽に作れます。
最近、私も膝の靭帯をひどく痛めてしまいましたが、この二つで対処しました。一応、鍼灸師なので「肝」などに対しても鍼灸治療もしましたし、ストレッチもできる範囲で少しづつやりました。炎症が治まってくると、豆腐パスターがあまり良い感じがしなくなって、冷えすぎてちょっと痛い感じがしてくるので、そうなったら止めます。それ以降は、鍼灸治療とストレッチ中心です。
結構ひどい炎症だったので、結局2週間くらいかかりましたが、今は特に痛くもなく、運動を始めています。
関節やその付近の違和感や痛みは、長引くと結構つらいですし、なかなかうまく治ってゆかないこともあります。違和感や痛みが出ているところ以外の問題が絡んでいることもありますので、東洋医学的な治療も考えてみるのも一つの方法だと思いますよ。