この記事を書いている今日はあいにくの雨ですが、そろそろ梅雨も明けて夏本番になってゆくのでしょう。
近年の夏は、ちょっと異常なほど気温が上がる日があり、そのような日はとても外に出る気にはなれませんが、そういう日以外は、せっかくの夏ですから、大いに汗をかいて冬に病気にならないようにするのがいいですね。
池袋のほうしょう鍼灸治療院の松田です。
今回は久々に症例報告です。
患者 20代女性
主訴 肩こり腰痛、逆子
病歴 元々肩こりと腰痛があるが、妊娠を機に症状の悪化が見られる。また逆子を指摘されている(妊娠28週)。
東洋医学 気滞、腎陽虚
現代医学(参考) 肩こり・腰痛、骨盤位(逆子)
①東洋医学的に、肝・腎に対して治療
②背部筋肉を緩めて調整
③逆子に対して治療
初回治療にて肩こり・腰痛は改善したものの多少はある。第4診後に逆子は改善。妊娠後期につき腰痛や足のむくみが出やすいので体調管理を中心に治療は継続。
妊娠後期における肩こり・腰痛はある程度はしょうがないので、無理のない範囲で運動やストレッチなどをやるようにする。
また体重の増加も気になるところとは思うが、現時点では極端な増加は見られないので、スナック菓子やアイスなどを控えて普通の食事をとっている分には問題は無いと思われるので、よく噛んで食べるようにすること。
鍼灸治療における逆子の治療は有名な方法があります。
今回は初診から胎動もしっかりしていて患者様の体調もある程度よかったことから、逆子に対して数回は様子を見て4診時に逆子の治療を本格的に施しました。
今回はスムーズに逆子は改善しましたが、基本的には母体の体調がしっかりしていないと、逆子の治療で改善されても、また元に戻ってしまうことがあります。
初診から逆子の治療をやるのも方法としてはありですが、なぜ逆子になっているのか東洋医学的に考えられるところは考えて、また、妊娠後期に入って行くことと、その後の出産まで踏まえて、逆子の治療は考える必要があると思っています。
ちなみに、妊娠後期になるとおなかが大きくなり仰向けも横向きで寝るのもきつくなるので、おなかの下に枕を入れてうつ伏せになるのが、とても楽なようですよ。