久々のコラムになります。季節もすっかり秋めいてきて、今日あたりは朝の空気が冬っぽくなってきました。よくよく考えたら、もう11月ですから年末も近いですし、都心での紅葉も本格的になってきますね。
池袋・目白のほうしょう(蓬松)鍼灸治療院の松田です。
今回は、紅葉を見に行くのに乗り物酔いする人もいるかなぁ・・・と思い、東洋医学で考えてみる「乗り物酔い」についてです。
現代医学では、平衡感覚に関係する器官の問題、つまり、耳の中の三半規管や小脳などが影響すると考えると思いますが、東洋医学では主に「心包(しんぽう)」と言う内臓が関係すると言われます。
「心包」とは、東洋医学における特別な内臓で、教科書には「心の外衛」などと言われていますが、ざっくりと言うと全身の循環に大きく関係する内臓と思ってもらって差し支えないと思います。
??? 全身の循環に関係するなら、心臓とは違うの?
と、聞かれそうですが、細かい説明はちょっと複雑になるので、今回は、東洋医学で言う心包は、循環に関係するもの、くらいに思っておいてください。
心包経の場所話を元に戻しますが、乗り物酔いになったら「心包」がおかしくなって起こっていることがほとんどなので、心包に関係する経絡、つまり心包経(しんぽうけい)という場所を揉みほぐすと、症状が軽減してゆく場合が多いです。
内関:青いシールの位置予防としては、内関というツボ(手首から指三本分肘方向に上がったところ)にピップエレキバンを貼って置くという方法もあります。
ただ、首こりや肩こりや腰痛が酷くても、乗り物酔いしやすいので、乗り物酔いしやすい人で、あらかじめ予定が分かっている人は、鍼灸とかで身体を整えておくと乗り物酔いしづらくなりますよ。