お盆も終わり、残暑の厳しい季節になってきましたね。そういえば、お盆はご先祖様に感謝する日と言うのを、昔聞いたような気がします。本来のお盆は、7月15日だったはずですが、なぜ8月15日になったのか良く分かりませんが、旧暦から新暦になったのが関係あるかもしれません。
さて、婦人科のトラブルといっても範囲が広いですが、東洋医学では「経帯胎産」と言って、四つの方面で考えるのが基本と言われます。
「経」とは、月経に関係する問題の総称です。現代医学では、月経前症候群や月経痛などが当てはまります。
「帯」とは、帯下つまりおりものに関係する問題の総称です。
「胎」とは、妊娠に関係する問題の総称です。不妊や妊娠悪阻(つわり)などが当てはまります。
「産」とは、出産に関係する問題の総称です。出産、産後体調不良、乳腺炎などが当てはまります。
これらの四つの方面は、東洋医学では得な分野とも言い換えることができるかも知れません。
また、鍼灸では現代医学のように解剖学的な考えからも治療をしてゆきます。
つまり、子宮や卵巣の問題などと考え、治療にあたることもあります。
また、下腹部全体の問題とも言うこともできます。下腹部には腰部が関係性が深いので(現代医学的にも東洋医学的にも)、腰部も併せて考え、治療にあたります。
これらを踏まえたうえで、全身の症状や状態を併せて考えて、実際には治療に臨んでゆきます。
それぞれの症状や状態については、今後コラムで取り上げてゆこうと思います。