物忘れについてですが、今回は少し変わった解釈の話をしようと思います。
東洋医学では私たち現代人の発想とはちょっと違った解釈をしています。まず、物忘れと言っても、いろいろありますが、老化というか加齢による物忘れについての解釈をここではしてゆきます。
東洋医学といいますか、東洋哲学の発想では、人間は天のエネルギーを人体に受けて年齢を重ねてゆくと考えています。青年期をピークに年齢を重ねてゆくほど、そのエネルギーを上手く受け取れなくなると考えています。つまり、加齢によって起こる問題は、この考えから言うと、天からのエネルギーを上手く受け取り、通りを良くすることが、その対処法の一つになります。
そして、その天からのエネルギーは頭のてっぺんから入ってくると考えていますので、頭のてっぺんのツボを刺激することが、治療になると考えています。つまり、鍼灸治療では「百会」と言うツボに鍼灸を施します。
上述の考え方以外にも、いろいろとありますが、以前に書いた「物忘れ」のコラムも参考にしてみてください。