まっちゃん先生のコラム

コラム:あぐらがかけない

このコラムを書いている今日は暖かいですが、最近、冷たい雨の日が多いですね。春は「三寒四温」と言いますが、更に雨まで加わると体調を崩す方が増えます。特に今シーズンは東洋医学的に「肝」の症状が多く見られます。
私も今年は呼吸器のトラブルが続いてきますが、先週まで鼻づまりがとても酷かったです。今も完全には治っていませんが、結局、「ある鍼灸の方法」をやったら、随分と良くなってきました。鍼灸だけで良くなったわけではないのですが、今回の鼻づまりは、明らかに鍼灸をやったら軽減しました。夜に目が覚めてしまうほどに鼻づまりが酷かったので、現代医学の薬も漢方薬もその状況によって使っていましたが、劇的に鍼灸後によくなりました。鍼灸師で良かったです!
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて今回は「あぐらがかけない」人についてです。
「あぐらがかけない」という症状だけで鍼灸院に来院する人はいませんが、たまに「あぐらがかけなくなった」ということがあります。
これは、簡単に言うと骨盤の歪みから起こる症状の一つです。
東洋医学的に考える場合、「なぜ骨盤がゆがんだのか?」ということを考えます。現代医学的には、どこかの筋肉が緊張したり、弛緩しすぎたりして、その結果として骨盤がゆがむと考えますが、東洋医学では「どこかの臓腑か経絡に変調が起こって骨盤がゆがんでしまった」と考えます。
例えば、「あぐらをかいた時に右膝が浮いてしまう」時は、東洋医学的に不調が見られることが多い「臓腑」は「大腸」もしくは「腎」です。
例えば「大腸」に原因があると思われる場合は、便秘があったり、大腸の疾患をやっていたり、東洋医学的に「大腸」と「肺」は関連が深いと考えているので、咳があったり、喘息があったりします。実際は、東洋医学的に全身状況を診ていって判断してゆきます。
鍼灸での取り組みは、東洋医学的な判断に基づいて行ってゆきますが、例えば「大腸」に問題があると考えられた場合は、背中や足にある「大腸に関連の深いツボ」に施術をしてゆきます。
骨盤を直接的にゆがめている筋肉に対しても鍼灸を施術してゆくことも多いですが、原因も探って取り組んでゆくのが東洋医学のいい所だと思います。

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