まっちゃん先生のコラム

コラム:子宮筋腫に対する鍼灸

先日、台湾へ病院研修に行ってきました。研修先の病院は日本で言うところの整形外科に相当しますが、鍼灸やカイロプラクティックなど(当然、現代医学も)をうまく組み合わせて治療に当たっている先生で、日本ではあまり見ないタイプの先生です。ちなみに、中国には中医学と現代医学を同時に使うのは普通のことですが、一人の先生で現代医学・漢方・鍼灸・カイロなどを同時にこなす先生はあまりいません。私も治療院で一人でやっているので、参考になる事がとても多いです。

池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

今回は「子宮筋腫に対する鍼灸」です。

子宮筋腫やガングリオンなどの良性腫瘍と呼ばれるものの多くは、東洋医学的には「肝」に関係のあるものが多いです。子宮筋腫も「肝」に関係していることが多いので、「肝」の調子が悪くなってくると何かしらの症状が出てくることが多いようです。

機能的な変化による症状ではなく、器質的にも変化して症状を出している時は、東洋医学では「瘀血(おけつ)」によるものとされ、局所的な施術も必要になります。

つまり、子宮筋腫に対する鍼灸での取り組みは、東洋医学的に「肝」に対するものと、「子宮」に対するものが主体となります。

また、婦人科の問題は「腎」が関係するとされるので、「腎」に対する施術も検討します。

実際の施術は「経絡」と言うものや「臓腑」に作用が及びやすいとされる「兪募穴」と呼ばれるツボを使って施術に当たります。また当院では、「巨針(こしん)」と呼ばれる鍼を使って「臓腑」を活性化させるようなことを試みたり、「打鍼」と呼ばれる方法で腹部に施術することも必要に応じて考えてゆきます。

「肝」は疲労や飲食物にも影響を受けやすいので、鍼灸での取り組みに併せて、休息や飲食に注意が必要になりますので、分からないことはお尋ねください。

まっちゃん先生のコラム
コラムカテゴリー