まっちゃん先生のコラム

コラム:痒い皮膚炎

ゴールデンウイークは皆さん、どのようにお過ごしになったでしょうか?
天気は前半は今一つでしたが、後半は良い日が続いたので、外に出かけてのんびりされた方も多いのではないでしょうか?
私は勉強会と仕事でしたが、途中お休みを取ったので、治療院で使っている紫雲膏という漢方薬を作っていました。市販薬もありますが、自分で作った方が効果が私にとっては良い感じがするので、手持ちが無くなると作っています。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

今回は「痒い皮膚炎」についてです。
皮膚に出る症状は、東洋医学的に「肺・大腸」の問題として考えることが一般的ですが、「肝」や「腎」から起こることも多く、また身体全体的に疲れているというか、機能低下していることが多いように感じるので、全体的に診断して対処してゆくことが大事です。

東洋医学的は、「肺」と皮膚は関連が深いと考えていて、皮膚の問題は「臓腑」では「肺」の調子がよくないと考えます。「肺」は呼吸によって空気が出入りする場所ですが、出入りするのは空気だけではなくて水分や熱も出入りします。同じように皮膚も汗として水分や熱のコントロールをしているので、「肺」と皮膚は関連が強いと考えるわけです。
また、「虚」(東洋医学的に弱っていること)して痒みが出ていることが多いので、鍼よりも灸を使うことが多いです。つまり、上記の「臓腑」に関係する「経絡」に鍼灸を施すことが基本となります。

また、以前から腸内の状況が皮膚に出ると言われますが、臨床的にもその印象はあるので、腸内細菌を安定させる意味でも、発酵食品である味噌や納豆、ぬか漬けなどを多く食べるようにお勧めします。
逆に陰性食品を多く摂ると悪化することが多いので、砂糖の摂取は注意が必要です。

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