昨年の梅雨と違って今年の梅雨は長いですね。そろそろ関東でも梅雨明けしそうですが、昨年は本当に暑かったので、今年は少しお手柔らかに願いたいものです。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。
今回は、耳鳴りや難聴についてです。
突発的に発生するもの、病名でいえば突発性難聴やメニエール病の類ですが、これらで起こる耳鳴りや難聴は現代医学的なアプローチを優先して、鍼灸での取り組みは一緒に行うのが理想的です。
この手の疾患は、首が異常に凝っていることが多く、その場合、薬の効き目が十分に発揮されていない印象があります(あくまでも個人的な印象なので、実際にそうなのかは厳密には分かりません)。
その場合、首や耳の周辺に鍼灸を施すと回復が良い印象があるので、現代医学的な治療に併せて、比較的頻繁に、具体的には週に2・3回、鍼灸も行ってゆくとよいことが多いです。
慢性的に発生している耳鳴りや難聴は、動脈硬化のような状態であることが予想されるので、症状の回復には時間がかかったり、大きな変化は起きなかったりすることもあります。
東洋医学的には、慢性に起こる耳鳴りや難聴は、「腎虚」という状態が基本になっています。加齢によっておこる症状の多くがこの「腎虚」に関係しますが、「腎」への取り組みは非常に時間がかかることが多いので、当院では鍼灸での取り組み以外に、漢方薬や食養生などを併用することをお勧めしています。