まっちゃん先生のコラム

コラム:左腕や左手が痺れる

もう11月になろうかとしていますが、先週の台風や今日の雨にしても、今年の秋は雨が多いですね。昔から「地震雷火事親父」というくらいですから、突然の大雨には悩まされてきたのでしょうが、近年の雨は本当に困ったものです。被災された方々にはお悔やみを申し上げますが、そうでない方もいつ我が身になるか分かりませんから、防災の備えを見直しておきたいものです。
今年は夏前から東洋医学的に「腎」の問題が多いと感じていましたが、「腎」の五行は「水」で、結果論的な話になってしまいますが、この水害の多さは、何か関係があるのかもしれませんね。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて今回は「左腕や左手が痺れる」について紹介してゆきます。
腕や手を現代医学では上肢と呼びますが、上肢の痺れは様々な問題で起こります。現代医学的は神経的な問題、循環器的な問題などが考えられますが、東洋医学では左上肢に出る症状は「心」が関係していることが多いです。これは現代医学的に心臓が悪いと言っている訳では無くて、東洋医学的に「心」と表現されるものに障害が起きていることが多いということです。
「心」の「経絡」は上半身にあることから「心」の症状は上半身に出ることが多く、また、「心」は「陰陽」でいうと「陽」を司り、「陽」は左右でいうと、左側を表すので、上半身の左側の症状は「心」と関連が深いと考えています。

この考え方からいうと、左上肢に対する鍼灸での取り組みは「心」にポイントを置いて考えてゆくことになります。それと「陽」というキーワードも出てきていますので、この「陽」に対しても併せて考えてゆきます。
実際の臨床では、どうして痺れが出るようになったのか、いつから痺れがあるのか、どんな時に痺れが強くなったり弱くなったりするのか、などの情報から総合的に原因や痺れが出ているメカニズムを判断して鍼灸を施術してゆきます。

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