まっちゃん先生のコラム

コラム:養生のツボ……足三里

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、ここ数日、ずいぶんと温かくなってきましたね。桜もきれいに咲いていますし、少し外を散歩するのも良いですね。
そういえば、元々書いていたブログが昨年末で使えなくなってしまい、どうしようかと考えていたのですが、なかなか踏ん切りがつかないので、とりあえず新しく始めることにしました。まだ何も投稿していませんが、東洋医学や鍼灸のことばかりではなく、私の趣味の話もアップしてゆこうと思っています。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は「養生のツボ……足三里」です。
膝のすぐ下にある有名なツボです。ネットで調べればすぐに出てくるでしょう。

この「足三里」は、お灸をすれば免疫力が上がるとか、鍼をすれば胃の蠕動運動が活発になるとか言われているツボですが、東洋医学的には「胃」に関係する「経絡」で、「足陽明胃経(あしようめいいけい)」と呼ばれる経絡上にあります。

「胃経」と呼ばれるくらいですから、東洋医学的に「胃」の症状に対していよく使用されるのですが、免疫力が上がるという説明にはなりません。
現代医学的に胃は、肝臓のすぐそばにあります。ここからは私の考えですが、胃の動きが良いと、つまり胃の蠕動運動が良いと、すぐそばにある肝臓の動きも良くなりやすいのではないか、と思っています。結果として、肝臓の働きを助け、肝臓の機能も関係する免疫力などが良くなるのではないか、と思っています。逆に、大量に短時間で胃の中に食べ物が入ってくると、うまく胃が動けず、結果として肝臓を圧迫し、肝臓の働きも悪くなる。よく、早食いは良くないと言いますが、これも一つの要因ではないかと思っています。

難しい理屈は抜きにしても、「足三里」は自宅でお灸をしたりするのには便利ですし、体調をよくする助けになると思いますので、ぜひ使ってみてください。

まっちゃん先生のコラム
コラムカテゴリー