まっちゃん先生のコラム

コラム:腰椎椎間板ヘルニア

今日は四月中旬だというのに寒くて、風も雨も強いです。どうやら大雨警報も出ているようですね。人も自然も何だか大変な感じですね。
新型コロナも、まだまだ収束するには時間がかかりそうですが、当院は通常通りに診療していますので、体調がよくないときは、連絡をください。完全予約制で診療しているので、密集することはありませんし、念のため、待合室には空気洗浄用の次亜塩素酸水を超音波噴霧しています(ただ、これが新型コロナに有効かどうかはわかりません、一般的なウイルスや細菌には有効だと言われています)。ベッド周りも、念のために次亜塩素酸水を噴霧しています。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は「腰椎椎間板ヘルニア」についてです。

「椎間板ヘルニア」には、その程度によって種類があります。参考程度に紹介すると、一番軽いものが「膨出」、二番目が「突出」、三番目が「脱出」です。発症直後の急性期では、症状とその程度が比例しないことも有るので、現代医学的に画像診断が必要になります。

東洋医学的には、椎間板ヘルニアは様々な「臓腑」を原因として発生すると考えています。また、長期間にわたって体が「陰性」に傾いていても発生すると考えています。他の要因からも発生しますが、今回はこの二点について考えてゆきます。

東洋医学的に「臓腑」を原因としている場合、多いのは「腎」と「肝」。他にも、「大腸」も見られます。東洋医学的に「腎」というと、現代医学で言う腎臓の機能と、生殖器の機能が合わさったものですが、この両方が椎間板ヘルニアの原因として考えられます。

「腎」が原因の主要素である場合、特徴的なのは朝起きたときに痛いことです。これは、東洋医学の言葉に、「長く寝すぎると腎の調子が悪くなるよ」というものがあるからですが、これ以外にも加齢性に起こる場合もあります。
「肝」が原因の主要素である場合、特徴的なのは動くと痛みが悪化することです。これも、「動き過ぎると肝の調子が悪くなるよ」と昔の人が言っているからですが、「肝」の場合は、過労や飲食の不摂生からも起こるので、話を伺えば、大体わかります。
ここでは原因を分けて紹介しましたが、実は、臨床的にはこの両方が関係していることがほとんどで、どちらか一方ということは、あまりありません。つまり、治療は、「腎」も「肝」も両方同時に行います。

そして、「陰性」に傾いて起こっている場合ですが、これは多くの場合、「極陰性」の「砂糖」を制限すると症状が変化してゆくことが多いです。ただ、単純に砂糖がダメ、という話ではなくて、現実はかなり複雑な状況であることが普通なので、砂糖が原因かも知れないから制限するという話は、臨床では私はあまりしません。砂糖などの極陰性の摂取が原因の一つであるのは、少なくないのですが、甘いものを食べることでストレスを緩和している人も多いのも事実で、このバランスの問題は簡単には解決しないので、ある程度、鍼灸治療が進んで、患者さんも、私も、状況が理解出来たら話すことが多いです。

ちなみに、当院は急性期の腰痛は得意なので、椎間板ヘルニアの状況が悪くなければ、どうにかなりますが、一般的には、椎間板ヘルニアの状況が軽度ではなかった場合、少なくとも二週間は必要です。

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