まっちゃん先生のコラム

コラム:耳がふさがっている感じがする(耳閉感、耳塞感)

立冬も過ぎて、寒さも少しずつ本格的になってゆくのでしょうか。。紅葉も進んでくるでしょうし、食べ物もおいしいので、外出中にはいろいろと気を付けなくてはいけないこともありますが、秋を楽しみましょう!
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は耳のトラブルの一つである耳閉感(耳がふさがっているような感じがする)について紹介してゆきたいと思います。
耳閉感は耳塞感とも言ったりしますが、どちらも同じものです。
耳閉感で一番多い原因は、東洋医学的に言うと、気滞血瘀(きたいけつお)。次に腎虚。そして、水滞です。

まず、気滞血瘀(きたいけつお)ですが、簡単に言ってしまえば首周辺の筋肉のコリなどで血行をはじめとする代謝が低下して起こっている状態です。
このパターンは、鍼灸治療が相性が良くて、首周辺の気滞血瘀(きたけつお)を解消するように鍼灸治療を施して、原因を解消できれば症状は軽減や消失してゆくはずです。

しかし、治療後しばらくよかったけど、数日後には戻った。という話をよく聞きますが、理由にはいくつか可能性があります。一つは、まだ十分に体に対して変化を起こして安定させるだけの刺激を与えられていない。つまり、もう何回か治療をした方がよさそうというパターン。もう一つは、自身の回復力が追い付いていなかったり、体力以上に普段から使い過ぎてしまっている場合。鍼灸治療などの物理療法の多くは、患者さんの回復力に治療の根源があります。外科治療もそうですが、治療そのものだけではダメで、患者さんの回復力がうまく作用して、初めて治癒に向かってゆきます。もう一つは、治療が的を得ていない場合。治療の的が外れているという意味では無くて、症状の要だと考えていた的が実は二つあった、なんてことはよくあって、その場合、どちらか体に負担の少ない方やリスクが少ない方から治療することが多いですが、その治療では効果が今一つだった、というパターン。

ちょっと話がそれましたが、どちらにせよ、現代医学であっても、東洋医学であっても、治療者と話をしながら取り組んでゆくことをお勧めします。

話を戻して、腎虚の場合ですが、このパターンは程度にもよりますが、基本的に時間がかかります。腎虚は程度の軽いものでも数か月以上治療にかかる印象があるので、根気よく生活習慣の改善などにも取り組んでゆく必要があると思います。

最後の水滞の場合ですが、いわゆる浮腫みに起因するもので、鍼灸治療も比較的相性がいいのですが、日本は湿度が高いせいか、体質的に水滞を起こしやすい人は、再発と言いますか、よく起こりやすいので、私の印象では漢方薬が使い勝手も含めてよいような印象があります。

まっちゃん先生のコラム
コラムカテゴリー