すっかりコラムがご無沙汰になってしまいました。
なかなか以前のようには体が動かないので、無理でない範囲で書かせて頂きたいと思っています。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。
さて、今回は猫背についてです。 猫背と言っても、背中の上の方で起こる場合、背中の下の方で起こる場合、その中間くらいで起こる場合があります。普段の姿勢の悪さから起こることも多くあります。特に、スマホのやり過ぎなどで、起こっていることも少なくないように感じますが、今回は東洋医学的に少し考えてみようと思います。
東洋医学では、背筋がピッと伸びるためには、陽気が十分に必要で、背中にある督脈という部分に十分な陽気があることで、良い姿勢が維持できると考えています。この陽気が不足し、督脈や、対になる任脈に問題が出ると、背筋を伸ばした状態が維持できずに猫背になると考えています。
また、陰性の飲食物の過食などで、陽気が足りなくなると、本来陽性の胃腸が陰性化し、動きがおかしくなり、おかしくなった胃腸をかばうように、その周辺の筋肉が緊張し、つまり上腹部の筋肉が緊張し、結果として猫背になるとされています。
これら以外にも、「肝」の問題や、「心」や「腎」でも猫背は起こりますが、姿勢が悪くなる内在的な原因の多くは、陰性の飲食物の過食より、問題が発生して起こっていることが多いように感じます。
治療などの取り組みは、上述の部分を是正するような取り組みをすればよい訳ですが、もし、陰性の飲食物の過食が主原因だった場合、これを止めないと、まず状態は変化しません。治療しても数日以内に戻ります。いつも患者さんにはお話ししますが、無理に急激に食生活を変えたほうが良いとは考えていませんが、いずれ変化させた方がよいでしょう。