まっちゃん先生のコラム

コラム:肘の痛み

ここ数日、随分と温かくなってきましたね。私は花粉症は多分無いので、のんびりと散歩するには、とても良い陽気です。いつも、のんびりとラジオを聴きながら散歩していますが、おじさんがニヤニヤしながら歩いているので、はた目には、かなり気持ち悪いでしょう(笑)。誰も見てるわけないので、気にしませんが(笑)。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

さて、今回は肘の痛みについてです。
肘付近の問題で、一番見かけるのは、いわゆるテニス肘ですが、少し東洋医学的に考えてみましょう。

東洋医学にはいくつかの基礎理論がありますが、その基礎理論によって考え方は少し異なりますが、関節周辺の問題は「肝」、肘は「肺」、痛みの部位で違いますが、テニス肘なら「大腸経」が関係するとされます。
つまり、「肝」か「肺」の調子が良くないとテニス肘が起こりやすくなるかもしれない、と考えます。
また、「肺」と「大腸」は、表裏関係と東洋医学では呼ばれていて、関係が深いとされていますので、すごく極端なことを言えば、便秘が原因の一つになって、テニス肘が誘発されることがあるかも知れないと考えます。

普通に考えれば、テニス肘などの問題は、筋力不足かストレッチ不足か休養不足が多いと思います。筋力不足は、東洋医学では「脾」が関係が深いと考えることが多いですが、短期間に筋力を増強することは少し難しいので、筋力よりも筋肉の使い方がうまくなるような方向で考えてゆきます。その場合、「肺」や「腎」が関係が深いとされています。ストレッチ不足は「肝」の問題から、筋肉がこわばりやすくなって起こると考えます。休養不足は全ての臓腑で考えられますが、筋肉の問題の場合は「肝」と「心」の問題と考えることが多いと思います。

つまり、テニス肘になってしまったり、治りづらくなってしまっている時で、「肝」の問題が大きいと考えたとき、ストレッチをすること、「肝」の負担を減らすことを心がけるとよいということです。
鍼灸では、筋肉を緩めるような施術をしたり、「肝」が機能回復しやすいような施術をしたり、腕の動きの土台になる肩甲骨周辺に施術したりします。
ちなみに、現代学的に肝臓は消化器の一つなので、アルコールに限らず、飲食物に気を付けることが、とても大事になります。

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