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コラム:お腹の張り

 この記事を書いている今日は、5月も中旬になろうかとしていますが、今日は結構寒いです。温暖化が進むと偏西風が蛇行することで暑い日と寒い日の波が大きく出やすいらしいですが、こういう季節にあまり合わない気温も温暖化の影響が少なくないのでしょうか……
 池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

 さて、今回は「お腹の張り」について紹介したいと思います。
 「お腹の張り」は、東洋医学では「腹脹」と言います。この「腹脹」は腹痛を伴わないことがポイントとなります。痛みを伴う場合は、急を要することがあるので、まずは病院へ行きましょう。痛みを伴わなくても、急に症状が強くなった場合も、病院へ行きましょう。

 東洋医学では、「脹」の症状は、気が滞って起こる「気滞」の代表的な症状とされます。また、飲食物が消化器内で滞る「食滞」も原因の一つとされます。つまり、腹部にある臓腑、もしくは経絡の気滞が起これば、「腹脹」になることになります。
 臨床的には、腹部にある臓腑のうち、消化器と「肝」「脾」「腎」のどれか、もしくは一つ以上が原因となって「腹脹」となっていることが多いので、「腹脹」以外の症状から、どの部位に原因がありそうか?を弁別して鍼灸治療に臨みます。

 ちなみに、みぞおちの付近で起こるお腹の張りは、胃によるものと思われがちですが、東洋医学的には、胃の問題以外にも、「肝」や「心」から起こることも多いので、気になる方は東洋医学の詳しい人に相談してみるとイイですよ。