まっちゃん先生のコラム

喘息に対する鍼灸治療

そろそろ梅雨も終わりに近づき、本格的な夏到来といった雰囲気になってきました。私は暑いのは結構大丈夫ですが、体調管理のために夏は特によく噛んで食べるようにしています。池袋・目白の蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院です。

今回は喘息についてですが、治療というよりも中国では有名な夏にやる予防について書いてみましょう。

中医学では「冬の病気は夏に治す」という考え方があって、主に喘息がある人に初伏・中伏・末伏という三伏に主にお灸を使って喘息の予防治療をするというものです。

初伏とは、夏至から数えて三回目の庚(かのえ)の日のことで、中伏は四回目の庚の日、末伏は立秋から数えて一回目の庚の日のことを言います。ちなみに今年(2015年)は、7月13日、7月23日、8月12日となります。なんで庚の日にやるかは、説明が難しいのでパスしますが、要は東洋医学的に陽気の盛んな時期に治療することが肝要ですので、別にこの日でなくてはいけないと訳ではないです。それよりも1・2週間間隔を空けて三回治療することに意味があるような気がします。

この考えによる治療は、喘息に限らず、東洋医学的に陽気が不足して、冬になると起こりやすい症状に有効です。陽気とは身体を温かくしたり活動的にしたりするエネルギーのようなもののことをここで言っていますが、「気」の話は難しいのでこういうものがある、というくらいにしておきましょう。たとえば、冬になると鬱っぽくなるなんて人にも有効だったりします。

ちなみに、これだけで喘息などが残念ながら治るわけではありません。どんなにいい治療をしても生活習慣がダメダメでは治療の意味がなくなってしまうし、帳消しにするような薬を使っていれば効果は消されてしまうからです。ですので、私のおすすめは、冬場に体調を崩さないための予防としてこの考えや治療を使ってゆくのが良いと思いますよ。

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