まっちゃん先生のコラム

コラム:肩甲骨内側の痛み

先日、台湾へ研修に行ってきました。もう何回行ったか分からないくらい台湾へ行っていますが、毎回、新しい発見があります。今回は日本で言うところの整形外科の中医の先生に研修をお願いさせて頂いたのですが、その手技のうまさもさることながら、人間的に素晴らしい先生で、自分もそのようになれたらなぁ、などと思いながら研修を受けていました。池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

肩甲骨の間と言いますか、肩甲骨の内側と言いますか、ちょうど手が届きづらい場所が痛くなる人が、結構いらっしゃいます。

ちょうど手も届きづらいですし、ストレッチもやりづらい場所です。
この肩甲骨の内側が痛くなるのは、いくつか原因が考えられます。

まず、普通に考えれば、無駄にその部分の筋肉を使い過ぎている。つまり、その場所には肩甲骨を背骨の方に近づける筋肉や首を持ち上げたり、胸を張る時に使う筋肉が主に入っています。これらの動作を無意識にやっているのを含めて、ある種のくせのような感じで痛みを出してしまう場合があります。

しかし、この場合は休息すれば症状は改善します。

臨床的によく見かけるのは、1)運動不足やある種の貧血のような状態(東洋医学的には血虚と言います)の場合。2)飲食の不摂生やある種の過労から血液の状態が良くない場合(東洋医学的には血虚やオ血と言います)。

ちょっと分かりやすく言うと、一つは血行不良、もう一つは過労です。
言われなくても、そりゃそうだって内容だったりしますが(笑)、これを東洋医学的に考えて改善を図ります。

東洋医学的には、身体が陰性に傾いて、臓腑に影響を及ぼしたり、元々の体質から他と比べて弱い臓腑に影響が出て症状が顕在化すると考えます。この症状の場合は、心や肝から症状を出していることが多いようです。

鍼灸治療では、心や肝に影響を及ぼしやすいと考えられているツボを使って治療に臨みます。

ただ、この場所は現代医学的に心臓が悪い時にも痛みを出すことが多いので、今までの検査で心臓に指摘を受けていたり、家系的に心臓の病気が多く見られるときには、現代医学的な検査を受ける必要があることがありますので、気になる場合は、まず現代医学的な検査を優先しましょう。

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