まっちゃん先生のコラム

尋常性乾癬(皮膚のトラブル)

すっかり夏も終わった感じで、日中も随分と過ごしやすくなりましたね。併せて秋のお祭りの季節にもなってきましたが、先日も大鳥神社の神輿が東通りに出ていました。今年は盆踊りもやっていたようです。
池袋の蓬松鍼灸治療院です。

尋常性乾癬と言っても、聞きなれない病名の人の方が多いのではないでしょうか。
ちょっとだけ、この皮膚疾患の紹介をしましょう。
乾癬とは、原因の良く分からない皮膚に炎症を起こし角化する病気のことです。その中にも種類があり、その一つが尋常性乾癬です。日本人では発病率は1000人に一人程度とされていて、女性より男性に多いと言われています。発赤した皮膚面から盛り上がった発疹で、次第に範囲が広がって、白いうろこのような皮膚が表面にできます。痒みを伴うこともあります。

東洋医学的には、このタイプの皮膚疾患は「肝」の影響が大きい場合が多いとされています。そして、食生活があまり良くないことが多いようです。
東洋医学的には、極陽性食(牛肉や豚肉などのけもの肉など)と極陰性食(砂糖がたくさん入っている食べ物やアルコールなど)を過剰に摂っていると発生しやすいと考えられているので、治療に際しては、食事のコントロールは非常に重要です。

私の考えは、症状が酷い場合には現代医学的にステロイドも使うことは、決して悪くないと思います。ステロイドは、この薬そのものが悪いという訳では無く、使い方が難しい薬の一つだと解釈しています。

鍼灸治療では、比較的頻繁な治療が必要になります。体質にもよりますが、皮膚に症状が出る場合で、内臓からの影響が大きい場合、週一回の治療では、治療が追い付かないことが少なくありません。
特に、病気の経過が長い場合は、皮膚自体が硬化している場合もあるので、治療頻度も必要ですし、治療期間も必要になります。しかし、治療方針さえ間違っていなければ、確実に変化してゆくので、根気よく治療と生活習慣での取り組みを続けるのが良いです。


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