まっちゃん先生のコラム

コラム:腎炎

先日、台湾研修へ行ってきました。以前もお世話になった先生の所で研修をさせて頂いたのですが、先生は相変わらずお元気で、治療も凄くて、とても勉強になりました。
そして、台湾と言えば食い倒れです(笑)。今回もたくさん美味しいものを食べてきましたが、それは折を見てココかブログに紹介してゆきます。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

今回は、「腎炎」についてです。 現代医学的に言うところの「腎炎」とは、腎臓に炎症が起こっている状態のことを言いますが、この診断には現代医学的な検査と診察が必要ですから、腎炎を疑った場合は、まず病院に行きましょう。

現代医学的には問題が見られなくても、臨床的に、これは腎蔵がよくないのでは?と思うことはあります。当然、現代医学的に検査数値などに問題が無い訳ですから、壊れているということは無いと思います。私の考えは、壊れている訳では無いけど、機能低下が見られているのではないか?です。
軽度な機能低下なら、恐らく血液検査には問題が出ません。私のイメージは単位時間当たりの処理能力が落ちているような感じではないかと思っています。
つまり、今までは一時間当たり10の仕事ができていたものが、8になっている。と言うような感じです。決して壊れている訳では無いので、負荷が少なければ問題は出ませんし、少し時間を待てば処理が追いつくという感じです。しかし、処理能力が減っているせいで、全開状態で動くことが増え、オーバーヒートしやすくなり、症状が出てしまうのではないかと思っています。

このような場合、東洋医学的に診察と診断をして鍼灸治療をしてゆきます(これを専門的には弁証論治と言っています)。
東洋医学では「腎」に問題が出ていることが多いですが、併せて、「心」「肝」「脾」の問題が起こっていることが少なくありません。
そして、「腎」の問題は治療が長引くことが非常に多いので、焦り過ぎないことも重要です。
鍼灸治療では、いくつかの治療を組み合わせて行ってゆきますが、食事療法は必須で、漢方薬は状況によって併用した方がよいです。

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