まっちゃん先生のコラム

コラム:にきび

ブログにも書いていますが、高野山へ行っていきました。
そもそも、何で高野山へ行こうと思ったかと言うと、空海の書いた本の中に、「心の病」と「身の病」について書かれているのを目にしたことが、きっかけの一つです。
「心の病」と「身の病」について、私が読んだ本には治療方法までは書かれてなかったと思うのですが、何かヒントは無いかなぁと思っています。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。

今回は、にきびについてです。

東洋医学的には、「血」の状態が良くないと、にきびができると考えています。臓腑で考えた場合は、「肝」「腎」「大腸」のかかわりが強いと考えています。

若年者のにきびは、病的では無いですが、「血熱」がその大きな原因の一つと考えています。つまり、うまく熱を取り除く事ができれば、「血熱」による、にきびであれば、快方に向かうということになります。

一定の年齢以上になってからのにきびは、その原因が多彩です。少し前に臨床でよく見かけたのは、肉の食べ過ぎと甘い物の取り過ぎによるものです。
ちょっと注意しておきますが、肉を食べたらニキビになる訳では無くて、その人の、その時の体調に対して、肉が過剰に多くなっていて、にきびになっているのがよくあった、ということです。

肉は極陽性で、過剰に摂取しすぎると、身体が一時的に陽性に急激に傾きます。そうすると、身体は陰性の物を欲するので、甘い物やお酒を摂りたくなることが多いです。そこで、甘い物やお酒も摂ってしまって、にきびができていることが多かったです。
この場合の治療や取り組みは、食べ物を改善することと、多くは「腎」がおかしくなっていることが多いので、「腎」に対して治療や調節をしてゆきます。

他にも、飲食全体として「陰性」の物を多く取り過ぎていることも比較的多く、この場合は「陰性」のものを控えて、「陽性」の物をなるべく摂るようにします。当院ではよく、「毎日味噌汁を飲んでください」と話します。

実際の臨床では、こんなに単純ではない状況も多く、簡単には解消されないことも少なくないです。
顔面の清潔さを保ったり、ある種の雑菌を抑えるような治療をしたりすることも、当然大事ですが、それだけでは解消されないことも多いので、いろいろな取り組みの一つとして、東洋医学的に考えることも良いと思います。

ちなみに、できものには、その部位に鍼をすると早く治る傾向があります。しかし、できものなら、状況を把握せずに、何でも鍼をしてよいとは思いませんので、ちゃんと相談しながら治療しましょう。

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