症例報告:肩こり、顔のむくみ
●患者:20代女性
●主訴:肩コリ、顔のむくみ
●病歴:二年ほど前から首肩のコリと、顔のむくみが気になる。特に疲労が強い時に顔のむくみがひどくなる。
他にも、寝付きが悪い、眼精疲労が強い、爪が割れたりする、疲れが取れないなどの症状が見られる。
●検査:手足の末端に冷えあり、右脇腹に叩打痛あり
●診断:
東洋医学:心腎両虚
現代医学(参考):肩コリ、むくみ
●治療方針:
①東洋医学的に、心・腎に対して治療
②背部筋肉を緩めて骨格調整
③顔面部を直接治療
●経過:初回治療で、肩コリ、顔面のむくみは解消。当院での治療はスポット的なもので十分と思われ、自分で以下の点に注意して生活を送るようにアドバイス。①循環の状態があまり良くないので、少しずつ運動をするなどして循環を少しづつ強くすること。②婦人科に関係する部分に東洋医学的なサインが見られるので、婦人科を受診するように。
※東洋医学用語説明
1.心腎両虚:心と腎の両方の機能が低下し、それぞれの臓腑が持つ機能が低下して起こる症状が出る以外に、心と腎の二臓の関係によって機能が発揮されている、良好な血液を全身へ送る作用や、精神の安定を図る作用や、体温の調節作用などに不具合が生じている状態のこと。
2.五臓 心:現代医学的な心臓とは少し違い、東洋医学では全身における血液の循環機能、精神作用を調節する主要臓腑とされる。
3.五臓 腎:現代医学的な腎臓とは少し違い、東洋医学では全身における水の調節機能、成長・生殖に関する機能を持つ主要臓腑とされる。
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