すっかり夏本番になり毎日暑い日が続いていますね。お盆を過ぎると少し陽気も落ち着いてくると思いますが、それに合わせて「夏バテ」が出てきます。この暑さで体力が落ちたところに内臓に負担がかかるような飲食物、つまり消化の悪いものや冷たいものを摂り過ぎると、いわゆる「夏バテ」になることが多いです。東洋医学的な解釈は以前に記事を書いたので(コラム:夏バテ http://houshou-hari.com/column/activities/column12.html)、よかったら読んでみてください。
池袋のほうしょう鍼灸治療院です。
さて今回は、「右側の首の痛み」についてです。
このコラムを良く読んでいらっしゃる方なら、もう東洋医学的な原因は予想できるかもしれませんが、「肝」が原因の一つになっていることが、とても多いです。
東洋医学では「肝は筋をつかさどる」としていて、筋肉や腱の問題の多くは「肝」が関係すると考えています。特に現代人である私たちは、スマホをはじめ眼を酷使することが多いわけですが、「肝は目に開竅する」ともいわれ、東洋医学では眼精疲労は「肝」を傷つけると考えています。
つまり、スマホの使いすぎから眼精疲労が酷くなり、「肝」が疲労し、筋肉や腱の問題が出やすい状態になってしまい、右側の首が痛くなってしまう。と、考えます。
当然、たまたま右側の首がつってしまっただけ、みたいなこともありますし、別の原因から起こることもあります。結局は、身体に表れているいろいろな症状や状態から、トータル的に判断してゆくのですが、もし「肝」が大きく影響している場合、飲食を気にしたり、首だけでなく、背中や腰もストレッチするようにしないと、一向に首の痛みがよくならず、再発を繰り返すことが多いようです。
鍼灸での取り組みは、もし「肝」の影響が大きいと判断した場合は、手足や体幹部に鍼灸をしてゆくのですが、鍼灸をやっても、飲食が相変わらず酷いと症状がなかなか変化しないことが多いので、治療も大事ですが、ご自身での取り組みも、よくよく考えてゆく必要があります。